9月15日(金) 晴
玄関に、50㌢ほどの高さがふた山に古本が積み上げられ、ビニールひもで括って古本コーナーに捨てに行くことになっていた。
その中から、次男が帰宅した折に、白戸三平の『カムイ外伝』『柳生武芸帳』シリーズを取り除き、今日また私がなぜか、改めて見たら、三島由紀夫や北杜夫の初版本など稀覯本と言われる書籍や、取材で乗船したQueen-Elizabethの船長から美麗本の扉にDear,Mitsuko…とメッセージをもらったり、日本上陸を予定していた世界最大の一般消費財メーカー Proctor and Gamble(P&G)社のマーケティングのお手伝いをさせていただくことになり、広報本部の井尻時雄さんと緊密な連絡を取ったうえで、社長のインタビューを広報誌の巻頭に掲載していただき、同社の記念誌『Eyes on Tomorrow : The Evolution of Proctor and Gamble(明日を見据えて:プロクターギャンブルの進化)」を頂戴したのだった。
後ろ扉には、社長直々の英語のメッセージが記され、大切な記念となった。
ほかにも、里中満智子さんの「天上の虹」やダークダックス・喜早哲さんから頂戴したサイン入りなど、頂戴した日の思い出がまざまざと蘇る。
「捨てられないわ‼」
高校時代に参加した同人誌『詩表現』、二十歳の頃に参加した小説の同人誌『東海文学』の、幼い筆致、二人の息子の『育児日記』も混じっている。
この育児日記は、後年、福井敏雄さん夫妻を取材するため、ご自宅に伺って本棚に同じものを見つけ、その偶然が私たちをあっという間に親密にさせ、辞するときには、艶子夫人が「主婦をしながら、記者の仕事は大変でしょう」と、冷蔵庫の中のありったけを持たせてくださった。
懐かしい取材現場の日々が、走馬灯のようにくるくる回りながら、20年、30年昔を、鮮やかに見せてくれる。
皆さま、本当にありがとうございます。
。
最初の文章を読んで『捨てるなどとはとんでもない!』と思いました。
そしてさくらさんもお気づきになったのですね。
私には本を捨てることは考えられず、ついつい
溜まってしまう過去でしたが近年は、さすがに
それではいけないんじゃないかと、よ~く吟味して
少しずつ処分していますが、思い出に残るものは
大切にとってあります。
後に残った家族などのことを考えると戸惑う時も
ありますが・・・