暑い!
関西の軽井沢、と言われるこの町でも、今夏は、とりわけ暑い!
おおむね、仕事のない日は午前中に家事を済ませ、午後は、スーパーだの図書館だのに行き、夕方から夕食の材料を求めて帰宅する。
食事を済ませて一段落したあとは、お風呂の用意をして、ここからが私流の消夏法だ。
昼間に買った草花の苗を丁寧に植え替え、水をたっぷりやって、玄関先にズラリ並べる。
楽しい嬉しい、心豊かなひととき…、満足感が . . . 本文を読む
日本全国、夏休み~!
子どもの夏の風物詩、ラジオ体操が各地の小学校校庭や校区内の小公園などで、早朝から元気良く行われている。
平成6年の夏、当時、大阪逓信病院(現NTT大阪西日本病院)で抗がん闘病中だった私は、「余命は半年!」との自覚を持ちながら、一方で闘うがん患者でもあった。
たとえば、入院中の病友を誘ってラジオ体操に取り組んだのも、そのひとつ…。
きっかけは、院内散歩中に神経科の患者さ . . . 本文を読む
N君が、逝った。
38歳、独身。知り合って3か月足らず…、私は彼のことをほとんど、何も知らない、と言っていい。
胎内感染のB型肝炎のキャリアで、昨年11月に肝がんを発症し、あっという間にそれが肺に転移、「あと2ヶ月は保証しますが…」と、大都市の基幹病院のDrに告知を受けていたという。
紹介する人があって、我が家に来られたN君の目はとても澄んでいて、肝臓を病んでいるようには思えなかった。
「2ヶ . . . 本文を読む
「とうもろこしが、ナマでたべられるんですよ!これが甘いんです、うまいんですよ!」。
いわく、ジューシー、フルーティ…と、友人のとうもろこし礼賛は止まることを知らない。
以来1年。今年の初成りを1本、大事そうに届けてくれた。
家庭菜園で作る無農薬・有機肥料のとうもろこしだから、甘いのだという。
おそるおそるひと口…。
ん? …いける。 甘いよ、旨いよ。確かにジューシー、フルーティだ。
うれし . . . 本文を読む
庭の片隅に、瓜科のこぼれ種が芽吹いた。
油粕と鶏ふんを施した鉢に植え替えたら、ぐんぐん伸びて、さながら天を衝く勢いだ。
わき芽を出してやろうと思って、芯を5㌢ほど摘み取った。
けれども芯が、あまりに元気なので捨てるにしのびなくて、小さなグラスに挿してパソコンの前に置いた。
2日後、するりと延びた蔓がコンピューターとブースターをつなぐ3本のケーブルに器用に巻きついている。
「おぉっ、凄い!」
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彼女が逝って1年半になる。
享年42歳、末期といわれる全身転移のがんを病んでいた。
9年前,乳がんを温存手術。けれども,2週間後には悪性を告げられ,再手術で左乳房全摘を余儀なくされた。その3年後、今度は右乳房に転移が見つかり、やむなく全摘することに。
両の乳房を失って退院した日。一緒に入浴したご主人は「あぁ、綺麗に切ってもらってあるなぁ!」と言いながら、妻の身体を洗ってあげたと言う。恋愛結婚し . . . 本文を読む
老女の闘病日記・日に新た日に日に新たなり
人はなぜ、病むのか?人はなぜ生きるのか?なぜ、死ぬのか?