うるおいの雨
二十四節気 「穀雨」
二十四節気「穀雨」は、春の恵みの雨が降る時期。
花を散らした雨は、百穀をうるおし、田畑を濡らして芽を出させる
第16候 穀雨 初候
「葭始生」
葭(あし)始(はじ)めて生(しょう)ず
日本はかって「葦原の国」と呼ばれたほど葦は古くから親しまれていた
植物であり、すだれや屋根、紙や楽器などに用いられ
人々の生活に欠かせなかった
大地が緑色に輝くこの時季、それまで枯れていたように見えていた
葦も芽吹き始める。
季節を感じる春の多摩川の草花
コメツブツメクサ
マメ科 シャジクソウ属
米粒ほどの黄色い蝶形の花を多数球状につけるのでこの名がある。
茎はよく分枝して地をはう。
葉は先が広いタマゴ形をしており、一節から3枚ずつつく。
ノゲシ (野罌粟)
有史以前に中国を経て日本にきたといわれてる
葉の縁には不揃いの切れ込みがあり、ケシの葉に似て、花は春に咲くので
この名付けられた。
3~7月くらいが一般的な花期だが、暖地ではほぼ周年開花している
スイバ (別名 スカンポ)
タデ科 ギシギシ属
明治初期に渡来し。40年くらい前から山地などにも進出し、
現在では、道端や荒れ地などにふつうに見られる。
種子と横にはう根茎とで増える
根生葉は長い茎があり、2~7cmのほこ形
茎先に長い花穂がつき、柄のある小さなはなを、まばらに輪生でつける
ハルガヤ
牧草として植えられたものが野生化。
牧草に混ぜると家畜の食欲が増すという
河川の土手や草地に多く見られる
カラスムギ
ヨーロッパ、西アジア原産で、道ばたや畑などに生える。
和名は食用にならず、カラスの食べる麦の意味。
茎は高さ60~100cm、葉は幅8~15mmとやや広く平たい
クサフジ
マメ科 ソラマメ属
花の集団「花序」が上向きながら「藤」の花に似る。
フジの葉より「小さい」小葉が9ペア以上ある草なのでクサフジ
赤紫色のエンドウ豆形の「蝶形花」が枝に多数つく
片側へ一定方向に咲く
スズメノヤリ
イグサ科 スズメノヤリ属
どこにでもふつうに見られる雑草で、根生葉は長さ7~15cm
茎の頂部に花の集合ができる。花期から果期までほぼ同じ姿に見える。
この姿は毛槍に似るので「ヤリ」。
毛槍というのは、普通の槍に木製の鞘をはめ、その上から鳥の羽根や獣の毛皮
羅紗などを長めにたらして飾りにしたもの。
多摩川からの眺望
雪をかぶった丹沢の山々の奥に富士山が見える(4月14日撮影)
川崎市多摩区と高津区の区境付近から河口方面の眺め
川向こうは、東京都世田谷区
本日
2020年4月20日(月) 天候 雨
多摩川散策は止めてブログの投稿に時間を使った
多摩川には四季があり、豊かな水があり、
昔から災害と恵みをもたらす雨と付き合いながら暮らしてきた。
春の雨は、作物にとって恵みの雨です。
それだけにこの時期には、さまざまな雨の名があります。
穀物を育む雨を瑞雨(ずいう)といい、草木をうるおす雨を甘雨(かんう)という。
春の長雨は、春霖(しゅんりん)、早く咲いてと花に促す催花雨(さいかう)。
菜の花が咲く頃に降る菜種梅雨(なたねずゆ)
春にしとしと降る細かい雨脚の雨、一雨ごとに暖かさをもたらす春雨。
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