“川崎の翁” 探訪の記

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うるおいの雨

2020年04月20日 | 多摩川の野草100選

うるおいの雨

二十四節気 「穀雨」

二十四節気「穀雨」は、春の恵みの雨が降る時期。

花を散らした雨は、百穀をうるおし、田畑を濡らして芽を出させる

 

第16候 穀雨 初候

「葭始生」

葭(あし)始(はじ)めて生(しょう)ず

日本はかって「葦原の国」と呼ばれたほど葦は古くから親しまれていた

植物であり、すだれや屋根、紙や楽器などに用いられ

人々の生活に欠かせなかった

大地が緑色に輝くこの時季、それまで枯れていたように見えていた

葦も芽吹き始める。

 

季節を感じる春の多摩川の草花

 

コメツブツメクサ

マメ科  シャジクソウ属

米粒ほどの黄色い蝶形の花を多数球状につけるのでこの名がある。

茎はよく分枝して地をはう。

   

葉は先が広いタマゴ形をしており、一節から3枚ずつつく。

 

ノゲシ (野罌粟)

有史以前に中国を経て日本にきたといわれてる

葉の縁には不揃いの切れ込みがあり、ケシの葉に似て、花は春に咲くので

この名付けられた。

3~7月くらいが一般的な花期だが、暖地ではほぼ周年開花している

 

 

 

スイバ (別名 スカンポ

タデ科  ギシギシ属

明治初期に渡来し。40年くらい前から山地などにも進出し、

現在では、道端や荒れ地などにふつうに見られる。

種子と横にはう根茎とで増える

根生葉は長い茎があり、2~7cmのほこ形

茎先に長い花穂がつき、柄のある小さなはなを、まばらに輪生でつける

 

 

ハルガヤ

 

牧草として植えられたものが野生化。 

 

 

牧草に混ぜると家畜の食欲が増すという

河川の土手や草地に多く見られる

 

 

カラスムギ

ヨーロッパ、西アジア原産で、道ばたや畑などに生える。

和名は食用にならず、カラスの食べる麦の意味。

茎は高さ60~100cm、葉は幅8~15mmとやや広く平たい

 

 

クサフジ

マメ科  ソラマメ属

花の集団「花序」が上向きながら「藤」の花に似る。

フジの葉より「小さい」小葉が9ペア以上ある草なのでクサフジ

赤紫色のエンドウ豆形の「蝶形花」が枝に多数つく

片側へ一定方向に咲く

 

 

スズメノヤリ

イグサ科  スズメノヤリ属

どこにでもふつうに見られる雑草で、根生葉は長さ7~15cm

茎の頂部に花の集合ができる。花期から果期までほぼ同じ姿に見える。

この姿は毛槍に似るので「ヤリ」。

毛槍というのは、普通の槍に木製の鞘をはめ、その上から鳥の羽根や獣の毛皮

羅紗などを長めにたらして飾りにしたもの。

 

 

多摩川からの眺望

雪をかぶった丹沢の山々の奥に富士山が見える(4月14日撮影)

川崎市多摩区と高津区の区境付近から河口方面の眺め

川向こうは、東京都世田谷区

 

 

本日

2020年4月20日(月) 天候 雨

多摩川散策は止めてブログの投稿に時間を使った

 

多摩川には四季があり、豊かな水があり、

昔から災害と恵みをもたらす雨と付き合いながら暮らしてきた。

 

春の雨は、作物にとって恵みの雨です。

それだけにこの時期には、さまざまな雨の名があります。

穀物を育む雨を瑞雨(ずいう)といい、草木をうるおす雨を甘雨(かんう)という。

春の長雨は、春霖(しゅんりん)、早く咲いてと花に促す催花雨(さいかう)。

菜の花が咲く頃に降る菜種梅雨(なたねずゆ)

春にしとしと降る細かい雨脚の雨、一雨ごとに暖かさをもたらす春雨。



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