友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

日本の出来ることは、これだ!

2015年05月27日 18時11分20秒 | Weblog

 集団的自衛権の行使を目的とする「安全保障関連法案」の国会審議が始まった。祖父やカミさんのお父さんは、テレビの国会中継をよく見ていた。私はテレビニュースか新聞で知る程度だが、若い頃はいつか自分も年老いたら国会中継にクギ付けになっているだろうと予想していた。なのに、国会中継を見る時間の余裕があるのに、見ようという気持ちにならない。いや、むしろ見ていると腹が立ってくるので、黙って行なう庭仕事の方が私には健康によい。

 武力行使の基準は、1)日本にたいする武力攻撃、または日本と密接な関係にある他国に対する武力攻撃、が発生し、日本の存立が脅かされ、国民の生命や自由、幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある 2)日本の存立を全うし、国民を守るために他に適当な手段がない 3)必要最小限度の実力行使にとどまる の3点である。これだけ見ても、これはもう戦争であろう。

 中国は南沙諸島に空港を建設し、海軍力を増強している。北朝鮮はミサイル開発に余念がない。日本を取り巻く情勢は大きく変わってきた。そんなことがしばしば言われ、日本はアメリカと組んで中国・北朝鮮に対峙すべきだと主張されている。明治政府の時も、アメリカと組むべきかイギリスと組むべきかで日本は迷った。ロシアと戦ってみたら、思いがけない成果を得た。欧米は日本を使って、ロシアの南下を押さえられると考えたが、欧米と肩を並べられては困ると牽制した。

 先日、国連本部で開かれていた「核拡散防止条約再検討会議」が最終文書を採択できずに決裂、閉会した。「核」を持つことは世界を支配する。「核」を持っている国が放棄しない限り「核のない世界」を実現することは困難だ。だから、オバマ大統領が就任してすぐ、プラハで行なった「核のない世界」の演説は世界に希望を与えた。ノーベル平和賞が贈られたのも当然だった。けれどもオバマ大統領は「核の廃絶」も「世界からの米軍の撤退」も実現出来ていない。

 唯一の被爆国である日本だからこそ、「戦争放棄」を憲法に掲げる日本だからこそ、世界に働きかけることが出来る。「1,日本は攻撃を受けても反撃はしません。2,国民を守るため、政府の要人を人質に差し出します。3,したがって一切の実力行使を排除します」と、世界にあらゆる機会を通して宣言すべきだ。それが日本が進む道だと思う。

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