ふたりの男の子を連れてやって来た孫娘と、話す機会があった。男の子は今年、4歳になる子と1歳になる子だが、大人しく母親の言うことをよく聞いて、手間がかかることは無い。それでも我が家に居ても、寝ている時間以外は気が抜けない。
子育てはこんなにも大変だったのだと、思い知らされた。3人目を妊娠すればさらに育休がもらえるが、どうしようかと迷っているようだ。孫娘のダンナの会社も育休制度があるが、子どもを産んで育てるばかりで40歳近くになってしまうことが悩みでもあるようだ。
孫娘は看護師の仕事をしているが、「県外に出たかったけど、ダメだったし、ママが私学の費用を全部持ってくれたから資格も取れた」と言う。孫娘から見ると、私は好き勝手に生きているように思うかも知れないが、そんなことは無かった話をした。
誰もが、こうなりたいと思った職業に就いている訳では無いこと、与えられた仕事と向き合っていくうちに、遣り甲斐も出てくると話した。嫌で仕方が無いのに我慢することも無いので、ダンナや親とも話し合って道を見つけるという手もある。
家庭を持った身としては、何よりも家族と暮らしていけることが大事だ。「家のローンも残っている」とも言う。孫娘を見ていると、堅実な道を選んでくれると思う。誰もが時々、自分の置かれた立場を愚痴りたくなるものだ。そんな時、聞いてくれる友だちもいるようなので安心した。
自分だけが恵まれないとか、自分だけが悲劇の主人公と思ってしまう人は、気楽に話せる友だちがいないようだ。今日の午後、「80歳の集い」の幹事が集まって、収支報告やあの時の写真などを見ながら、ワイワイと話し合った。
写真を見ていたひとりが「みんな歳取ったねえ」と零す。「それを言っちゃーお終いよ」とチャチャが入る。大笑いだった。いい仲間に巡り合えて、本当に幸せ者だ。来年のことはどうなるか分からないが、みんな元気ならまたやることになるだろう。みんな元気なら‥。