「桜の宴」を土曜日に行ってよかった。曇り空で、「花見日和」とは言えなかったが、今日のように冷たい風が吹き荒れ、時より雨が降り込む悪天候ではなかった。午後3時近くなって、風が冷たくなってきたから、「雨が降ってくるから、早めに切り上げよう」と呼びかけ、とりあえず屋根の下に避難した。予想通り、雨が降ってきたので歩いて帰るのを諦め、車を呼んでもらい、マンションの1部屋で2次会を行なった。
酒が入ると誰でも声が大きくなるのか、車座から離れてみると、まるでケンカをしているような熱いやり取りが聞こえる。私は高校の新聞部の友だちが相次いで旅立ったことから、酒を飲むことも料理に手を出すことも、気が乗らなかった。友だちは熱い連中で、仕舞いには、「そうか、分かった」と手を取り合い涙を流す。一体何がそうさせたのか、席の遠い私には分からなかったが、議論の果てに互いの気持ちが通じ合えたなら、こんなめでたいことはない。
私たちは、市のイベントに参加し、盛り上げることに一役買っているが、「マンションの維持管理こそ大事なことなのに、なぜ手を出さないのか」と不満な仲間もいる。マンションの自治会から要請もないのに、シャシャリ出れば、マンションのルールを犯すことになるし、一部の人ばかりが自治活動の一翼を担うのは、「みんなで支え合う」原則に反する。私はみんなで話し合ってすることなら賛成だが、いくら良いことだからといっても「協議」もせずに行うことには反対だ。
「逃げてる」とか「結局やりたくないからだ」とか非難されるが、ルール作りにかかわってきた者としては、やはり原則に固執する。マンションも高齢化が進んでいる。建物も入居者の私たちも、いろんな点で限界に近づいてきている。だから早急な対処が必要なことは承知しているが、だからと言って、積み上げてきた原則を破っていいとはどうしても考えられない。
明日は新しい元号が発表される。日本だけでなく世界中が行き詰まり状態にある気がするが、強烈な指導者が生まれて引っ張っていかないと、危機から脱出できないという考えには同調できない。どんなに時間がかかっても、たとえそのために人類が滅びることになっても、みんなが納得できることこそが大事なことだと思っている。今日は春の嵐なのか、それとも新元号前の嵐なのか。