マスコミの予想通り、民主党の圧勝だった。懐疑的な私は、300議席を超えることはないだろうと思っていたけれど、まさに雪崩現象だった。こうなると「怖い」と思う人もいるだろうけれど、これが小選挙区制の効果なのだろう。余りにも自民党政権は長く続きすぎた。その弊害が目立ってきていたし、時代は自民党的な政治では追いつかないところまで来ていた。小泉さんが「自民党をぶっ潰す」と言ったことに共感してしまった人もいた。それくらい、小泉さんの思いと有権者の期待とは違うものであったにもかかわらず、みんなが「変化」を待ち望んだ。
小泉さんは「自民党をぶっ潰す」をスローガンにして、結果的にはつぶれかかっていた自民党を延命させた。安倍さんはこの時とばかりに教育基本法を改正し、憲法改正へと動き出した。安倍さんにヒットラーのようなカリスマ性があったなら、「国民の心」は一つとなって、北朝鮮への制裁に血道をあげて行ったであろう。外国への制裁とそのための軍事力の強化は瞬く間に多くの国民の支持を得たであろう。経済の不安は「挙国一致」の下にかき消され、国民の多くは同じ目標を持ったことで活き活きとしたであろう。
私はへそ曲がりだから、「みんな同じ」が嫌いだ。「右向け右」と揃うとゾッとしてしまう。選挙で政権が変わることが実際に起きる。これを体験した意味でも、今度の選挙は意味があったのではないか。「主権在民」などと言われながらも、「投票したって世の中は変わらない」と諦めていた人たちも、「投票で政治を変えることができる」と思ったに違いない。けれど、本当に政治を変えられるかどうかはこれからだ。有権者が政治を厳しく見られるかどうかだ。民主党がうまく出来なくなって、「やっぱり何も変わらないじゃないか」と諦めてしまうか、積極的にかかわるか、そこが分岐点だろう。
選挙速報を見ていたカミさんが「下々の者にとっては、こうでなくては面白くない。自分が政治にかかわっているという実感がなければ、政治はどんどん遠のいてしまう」と、演説をぶっていた。大物と言われる議員の落選が伝えられると、「いいの、いいの、お掃除!お掃除!」とはしゃいでいた。確かにカミさんの言うとおりだ。当選が伝えられる候補者は若い。民主党だけでなく、大幅に議席を減らした自民党も当選した候補者は若い人が多い。政権交代は同時に世代交代でもある様相だ。
公明党は小選挙区に立候補した8人全員が落選した。比例には重複立候補しないと自信満々であった太田代表や北側幹事長は、当選できなかった。私はよい結果だと思っている。太田代表は「公明党がやってきた実績が浸透できなかった」と言っていたが、自民党に擦り寄り弱者救済や反戦の、立党の精神を曲げてしまったことへの怒りの表れだと私は思っている。選挙で太田代表が一番取り上げたのは民主党批判だったから、創価学会以外の有権者は馬鹿馬鹿しい気持ちだっただろう。つぶれる運命にある自民党にどうしてそこまで擦り寄るのか、不思議な気がしたが、それだけ与党の甘い蜜に慣れてしまったのだろう。
幸福実現党は一人も当選しなかった。大川代表はぜひなぜ立候補し、なぜ当選しなかったのか、発言して欲しいと思う。
小泉さんは「自民党をぶっ潰す」をスローガンにして、結果的にはつぶれかかっていた自民党を延命させた。安倍さんはこの時とばかりに教育基本法を改正し、憲法改正へと動き出した。安倍さんにヒットラーのようなカリスマ性があったなら、「国民の心」は一つとなって、北朝鮮への制裁に血道をあげて行ったであろう。外国への制裁とそのための軍事力の強化は瞬く間に多くの国民の支持を得たであろう。経済の不安は「挙国一致」の下にかき消され、国民の多くは同じ目標を持ったことで活き活きとしたであろう。
私はへそ曲がりだから、「みんな同じ」が嫌いだ。「右向け右」と揃うとゾッとしてしまう。選挙で政権が変わることが実際に起きる。これを体験した意味でも、今度の選挙は意味があったのではないか。「主権在民」などと言われながらも、「投票したって世の中は変わらない」と諦めていた人たちも、「投票で政治を変えることができる」と思ったに違いない。けれど、本当に政治を変えられるかどうかはこれからだ。有権者が政治を厳しく見られるかどうかだ。民主党がうまく出来なくなって、「やっぱり何も変わらないじゃないか」と諦めてしまうか、積極的にかかわるか、そこが分岐点だろう。
選挙速報を見ていたカミさんが「下々の者にとっては、こうでなくては面白くない。自分が政治にかかわっているという実感がなければ、政治はどんどん遠のいてしまう」と、演説をぶっていた。大物と言われる議員の落選が伝えられると、「いいの、いいの、お掃除!お掃除!」とはしゃいでいた。確かにカミさんの言うとおりだ。当選が伝えられる候補者は若い。民主党だけでなく、大幅に議席を減らした自民党も当選した候補者は若い人が多い。政権交代は同時に世代交代でもある様相だ。
公明党は小選挙区に立候補した8人全員が落選した。比例には重複立候補しないと自信満々であった太田代表や北側幹事長は、当選できなかった。私はよい結果だと思っている。太田代表は「公明党がやってきた実績が浸透できなかった」と言っていたが、自民党に擦り寄り弱者救済や反戦の、立党の精神を曲げてしまったことへの怒りの表れだと私は思っている。選挙で太田代表が一番取り上げたのは民主党批判だったから、創価学会以外の有権者は馬鹿馬鹿しい気持ちだっただろう。つぶれる運命にある自民党にどうしてそこまで擦り寄るのか、不思議な気がしたが、それだけ与党の甘い蜜に慣れてしまったのだろう。
幸福実現党は一人も当選しなかった。大川代表はぜひなぜ立候補し、なぜ当選しなかったのか、発言して欲しいと思う。