夏休みも今日で終わり。小学校へ通う子のいるご近所さんに、「8月最後のビアパーティでもやりますか」と声をかける。「わあー、いいわね」と言ってくれたが、午後から北の風が強くて、ルーフバルコニーに出られない。午前中の水やりの時、鉢を移動して宴会ができるように準備をしておいたのにこれでは無理だ。
昨夜も窓をすべての全開にしておいたら、風が強すぎて寒くて眠ることもできず、北と西の窓を閉めて寝た。台風15号の接近による風だという。今年は梅雨らしい時期がないまま、かなり前から暑かった。毎朝、ルーフバルコニーで花に水をやり育ててきたが、今年も花たちは誰にも褒められもせず散っていくことになりそうだ。
ジャズトランペット奏者の日野皓正さんが、東京都世田谷区であったコンサートの最中、ドラムを演奏していた男子中学生の髪をつかんで顔を往復ビンタしていている映像が話題になっている。男の子はソロ演奏中で、時間オーバーだったようだ。男の子の父親は「息子が悪い」と言い、男の子も「自分が悪い。自分のせいでこの企画がなくなるのは止めて欲しい」と願っているという。
健気だねえ。ジャズの演奏はアドリブが多いから、つい夢中になったのだろう。ドラムのバチを取り上げられても手で演奏していたくらいだから本当に好きなのだ。校長の日野さんにすれば、みんなでの演奏だから勝手なことをするなと思ったのだろう。注意しても止めなかったから腹を立ててビンタしてしまったと思うが、世界の日野さんも意外に度量がないと私は思った。
それにしても主催の教育委員会のコメントには驚く。「教師なら問題ですが、民間人ですから」とはどういう感覚なのだろう。ヘタなことを言って日野さんを怒らせ、長く続いてきたこの企画から「降りると言われたらどうしよう」と自己保身する態度が見え見えだ。世界の日野皓正さんもみんなの前できちんと謝るべきだろう。
年を取れば分別もあり、包容力も大きくなる。そう思っていたが実際老いてみるとそうならない。それは若さの証拠などと言われると恥ずかしいよりも情けない。まだまだ風は強いようだから、「夏休みお別れ会」は夢と消えてしまうだろう。