昨日、孫娘のひな祭りの折に、長女のダンナのお父さんからいただいた梅の木に夕陽が当たりとてもきれいだ。梅の花は8割から9割は咲き揃い、甘い香りを家中に漂わせている。もう、明日からは3月なのか、歳月の流れを早く感じるのは年寄りの証拠と言うけれど、これといって何もしない日は余計にそう感じるものなのかも知れない。若い人は常に時間との戦いのような日々を送っているから、時間はどれだけでも欲しいだろう。時間に追われるような毎日はストレスになるが、充実感ともなるものだ。
中近東で連日繰り広げられている反政府運動の中心も若い人たちだ。わが国でも市会議員や県会議員の選挙に立候補しようとする人の中に若い人たちが増えている。政治は年寄りの専売特許から若い人たちへ変わりつつあるのかも知れない。社会を動かしているのは当然なことだけれど、生産年齢と言われる人たちだ。だからこそ、私の友だちは「生産しなくなった人間は早く引退すべきだ。年寄りがいつまでも口出しすべきではない」と言う。それでもまあ、年寄りはこれまでの社会に貢献してきたし、歳を重ねた分だけの慎重さは持っているから多少は大目に見てもらいたい。
老害という言葉がある。貢献してきたことを鼻にかけて、自分たちがやってきたが正しいと思い込んでいるのも老人に多い。あるいは慎重に判断できるというものの、時代錯誤に陥っていたり、優柔不断で結局長いものに巻かれたことしか言えない老人も多いだろう。社会を大きく変えていく力は圧倒的に若い人たちが持っているのに、社会の実権を老人たちが握っていることもある。現在の社会を創り出して来たのは老人たちなのに、その責任には目を向けずに、「いまどきの若い連中はなっていない」と非難ばかりしている。
しかし、会社であるいは社会でそして戦場で、戦っているのは若い人たちなのに、現場を見ない年寄りが「もっと頑張れ。根性を入れろ」と指示している。映画『太平洋の奇跡』は、愛知県出身の大尉のサイパン島での戦争物語だ。原作はアメリカ人で自らの戦場での体験を書いたものだそうだ。アメリカ軍を悩ませた恐れさせたフォックスと呼ばれた大尉は、高校で地理を教えていた先生だった。その彼も軍人の役目は「ひとりでも多くのアメリカ人を殺すこと」と言うが、サイパン島に残された民間人を守ることに全力を尽くすようになる。
軍司令部は島の死守を命令するが、アメリカ軍の圧倒的な兵器に押されて山岳地帯へと逃れていく。捕虜になることを厳しく禁じていたので、戦えなくなった兵士は自決していく。民間人も捕虜になれば辱めを受けると教えられていたから、軍人と行動を共にする。ポツダム宣言受託後も彼らは山に篭って出ようとはしない。映画では描かれていないが、アメリカ軍兵士に嬲り殺された老人や子ども、辱めを受けた女性もいたとサイパンでの戦いを語る人もいるから、それは悲惨極まりない状態であったのだろう。
若い人たちが人を殺すことがない社会になるようにと願うばかりだ。
中近東で連日繰り広げられている反政府運動の中心も若い人たちだ。わが国でも市会議員や県会議員の選挙に立候補しようとする人の中に若い人たちが増えている。政治は年寄りの専売特許から若い人たちへ変わりつつあるのかも知れない。社会を動かしているのは当然なことだけれど、生産年齢と言われる人たちだ。だからこそ、私の友だちは「生産しなくなった人間は早く引退すべきだ。年寄りがいつまでも口出しすべきではない」と言う。それでもまあ、年寄りはこれまでの社会に貢献してきたし、歳を重ねた分だけの慎重さは持っているから多少は大目に見てもらいたい。
老害という言葉がある。貢献してきたことを鼻にかけて、自分たちがやってきたが正しいと思い込んでいるのも老人に多い。あるいは慎重に判断できるというものの、時代錯誤に陥っていたり、優柔不断で結局長いものに巻かれたことしか言えない老人も多いだろう。社会を大きく変えていく力は圧倒的に若い人たちが持っているのに、社会の実権を老人たちが握っていることもある。現在の社会を創り出して来たのは老人たちなのに、その責任には目を向けずに、「いまどきの若い連中はなっていない」と非難ばかりしている。
しかし、会社であるいは社会でそして戦場で、戦っているのは若い人たちなのに、現場を見ない年寄りが「もっと頑張れ。根性を入れろ」と指示している。映画『太平洋の奇跡』は、愛知県出身の大尉のサイパン島での戦争物語だ。原作はアメリカ人で自らの戦場での体験を書いたものだそうだ。アメリカ軍を悩ませた恐れさせたフォックスと呼ばれた大尉は、高校で地理を教えていた先生だった。その彼も軍人の役目は「ひとりでも多くのアメリカ人を殺すこと」と言うが、サイパン島に残された民間人を守ることに全力を尽くすようになる。
軍司令部は島の死守を命令するが、アメリカ軍の圧倒的な兵器に押されて山岳地帯へと逃れていく。捕虜になることを厳しく禁じていたので、戦えなくなった兵士は自決していく。民間人も捕虜になれば辱めを受けると教えられていたから、軍人と行動を共にする。ポツダム宣言受託後も彼らは山に篭って出ようとはしない。映画では描かれていないが、アメリカ軍兵士に嬲り殺された老人や子ども、辱めを受けた女性もいたとサイパンでの戦いを語る人もいるから、それは悲惨極まりない状態であったのだろう。
若い人たちが人を殺すことがない社会になるようにと願うばかりだ。