祭りを一生懸命で支えてきた団体に対して、上から一方的に「協力金を出せ」という発想が許せないから、「市長に手紙を出そう」と言うことになり、みんなで協議して文面を私が作った。行政は上から下までどこの機関も、いったん決まったことを修正する能力はないから、「何も変わらないだろう。しかし、一石を投じる必要はある」と先輩たちは言う。
日本大学のアメフット部の体質も、「森友」・「加計」問題も、わが市の「協力金」問題もよく似ている。立ち止まって考えてみれば、「おかしい」と誰でも思うし、誰がウソをついているかも分かるのに、ボンヤリした闇しか見えない。こんなことでいいのかと思いながら、何も変わらないまま時は過ぎていく。「もう、やってられない」けど、私たちのような年寄りは、ただ見守るしかない。
今日は朝から雨降りだったから、市役所に行く時間は充分あった。秘書課に行くと知り合いの職員が愛想よく迎えてくれた。「アポは取ってないので、市長さんに手紙書いてきたから渡しておいて」と手渡した。何しに来たんだろう?何が書いてあるのかと訝しく思ったことだろう。中身を確かめて、渡すべきか秘書課で処理すべきか判断するのかな。
私が議員だった時には無かった「統括参事」という役職ができた。その人が選挙前、立候補予定者の事務所に、市長の出陣式と立会演説会に出席するようにと案内を持って来た。昼間だから勤務時間中なのに、しかも特定の候補のために活動していいのか、ズーッと疑問だったので、現職の議員で分かる人に、「これは問題にならないのか」と聞いてきた。
彼は「問題だとは思いますが」と前置きして、「特別職なので、自分の時間を使ったと言われると、それ以上追及できないですね」と教えてくれた。「変えなくてはいけないことがいっぱいあるのに、変えていくことの難しさに愕然とします」と正直に語る。大丈夫、「おかしいことはおかしい」と言える人がいることが大事。声を上げ続けることが、いつか大きな転換につながると私は思う。