友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

年寄りは孤独を意識する

2019年12月27日 17時52分42秒 | Weblog

 歳を取ると誰もが孤独を意識するようだ。もともと人間は孤独な生き物だから、家族を作り子どもをもうけ、みんなで暮らすことで安堵してきた。それなのに、年寄りになるとどういう訳かわがままになる。相手への要求ばかり強くなり、不満が募っていくようだ。

 稼業は時流に乗って盛況だった。いい気になって夜遊びもした。だから今、彼はそれを償うためにカミさんの世話に励む。食事を作り、食べさせ、風呂に入れ、着る物も替える。下の世話は並大抵の覚悟では出来ないが、これまで苦労を思うと「ありがとうな」と身体が動くそうだ。

 けれども話し相手がいないことは、かなりのストレスが貯まるようで、私のところに何度も電話が入っていた。孫娘の結婚式で留守をしていたことを謝り、午後から出かけて行った。「あんたにばかり甘えていると家族が怒る」と言いながら、家庭の中で置かれている切なさを零す。

 「ご家族に何を言われてもいいじゃーない。必要な時は電話してくれていいよ」と笑って言う。そう、難しく考えることはない。助けられる人が助けなければ、世の中はうまくいかない。彼の愚痴を聞き、用事を済ませて、そして日赤病院でのペースメーカーの定期検診に行く。

 「はい、次は6月26日の3時を予約しておきました」と医師は画面を見ながら言う。何も無いのならそれでいい。待合室で待っていると、私などより深刻そうな患者さんがいる。余り長くなさそうに見える人でも、真剣に長生きさせて欲しいと医師に訴えている声が聞こえてくる。

 もういいじゃーないかと私は思っている。けれど、それは神様が決めること。静かに待つしかない。電車の中は相変わらずスマホをする人でいっぱいだ。そんな中で、ひとりの女子高校生が立ったまま文庫本を読んでいた。何を読んでいるのかと表紙を見ると、『蟹工船』だった。世の中、そんなに捨てたもんじゃーない。そう思った。

 病院も役所も今日が御用納め。私も明日と明後日は忘年会、このまま年明けの1月3日まで、ブログは休みます。よいお年を!

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愛知の学生運動を研究する大学生

2019年12月26日 17時38分01秒 | Weblog

 教員時代の同僚から電話があって、「愛知の学生運動について話してやってくれ」と言うので、今日、会って来た。色白でやせ型の真面目そうな大学生だった。卒論が大学の自治をテーマにしていて、「愛知の学生運動について調べているが、資料になるものが見当たらない」と言う。

 60年安保の時は、名古屋でも高校生がデモに参加していたと、実際に参加したことのある先輩のことを話した。70年安保の時は、東京のような街頭闘争はなかったが、それでも労組のデモ参加者は多かったことや自分の学校の生徒も来ていたこと、大学生や労組の青年部はジグザグデモを行っていたことなどを話した。

 愛知の大学自治会は日本共産党の民主青年同盟が主導だった。東京や京都のような60年安保闘争の総括を巡る論争はなかった。民青の反米闘争1本槍に懐疑と不満を抱く者がいたとしても、横のつながりまでにはならなかった。それでも70年安保の時は、街頭を封鎖するような過激な行動はなかったが、大学によっては構内を封鎖する動きがあったと聞いた話を伝えた。

 彼は愛知の学生運動の記録が無いことを不思議に思っていた。東大闘争は何人もが、自分のかかわりを通して思索して書物に残しているが、愛知の学生運動にかかわった人には、「捉えなおそう」というほどの体験も思想的な検討も無かったからだろう。とは言え、私の高校時代からの友だちは、今も社会正義の戦いを続行している。著書もあるから、また彼に見せてあげたい。

 彼が「ご自分の体験を、今はどう思ってみえますか」と聞く。人類は確実に進歩しているが、決して理想社会に到達することはないだろう。だからこそ、一人ひとりが自分の思いを表すことが必要だ。武力や圧力ではなく、論争を繰り返しながら進むことだと思う。そんな話をしたけれど、どんな卒論が出来上がることだろう。楽しみにしたい。

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小4の孫娘はグレタさんに似ている

2019年12月25日 17時25分23秒 | Weblog

 次女が5歳の娘に、「もうすぐクリスマスだね。何の日だった?」と訊ねた。孫娘が答える前に、次女が「神様の誕生日でしょう」と言ってしまった。すると孫娘は「ちがうよ。キリストのたんじょうび」と言い返した。5歳の孫娘の方が正しい答えだ。神様は、戒律だけでは救われない私たちのために、キリストを与えられたのだから。

 私は今朝、長女の小4の娘にクリスマスプレゼントを届けた。もうすぐ5年生になる孫娘はいつもスマホでマンガを見ている。私が本が好きになったのは、家に兄貴のおさがりの絵本があったこともあるが、学校の図書室に見たこともないたくさんの本があったので、手当たり次第に見たことが始まりだった。

 小4の孫娘が「物語が好き」なら読めるのではないだろうか、そう思って日本の古典をマンガにした全集を新聞広告で見て、手に入れておいた。父親も母親もきっと読んでいないだろう、いや、私もその中の何冊読んだと言えるだろう。書名は知っていても中身までは知らない人が多いはずだ。マンガでも中身を知っていれば、また大きくなって読む時に役に立つだろう。

 オーストラリアでは5歳の従妹に席を奪われた格好だったが、私にはむしろ譲ったように思えた。それだけ小4の孫娘は、気配りが出来る子になってきた気がする。今日は家で、友だちを呼んでクリスマス会をやると言っていたから、子どもたちが来る前に届けておきたかった。私が行った時は、父親と一緒に会場作りをしていた。きっとよい思い出の日になることだろう。

 孫娘が真顔で眼に力がある時は、スウェーデンの16歳の少女、グレタさんによく似ている。グレタさんのように、タイム誌の表紙を飾る人にまでなるとは思わないが、それでも大きく成長していくような気がしてならない。「小4のクリスマスの時、ジジからもらったプレゼントがきっかけかな」。そんなコメントが生まれますように。

 

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結婚式は海の見える教会で

2019年12月24日 17時33分20秒 | Weblog

 結婚式は海の見える教会で行われた。カミさんも私も涙の結婚式だった。教会の外は白い砂浜がどこまでも続いている。ヤシの木が立ち並ぶ木陰に白い布で覆われたテーブルが置かれ、新郎新婦を祝う宴が開かれた。「あの子が結婚したんだ!」。そう思うとまた泣けてきた。良い夫とご家族に出会った。ウンと幸せになって欲しい。

 ケアンズは赤道に近い亜熱帯気候で、朝、晴れていたのに急にも曇り出して雨が降ってきたり、そうかと思うとすぐに止んでしまう。幸いにも私たちが行動する時は、パラつきはあっても土砂降りにはならなかった。街はキレイで緑が多く、とにかく道路が広い。車社会なので、道路に駐車場が作られている。白人もいるがアジア系が多く目に付いた。

 ユーカリの木が減ってきているので、コアラが心配とガイドが話していた。それに比べてカンガルーは増えてきていると言い、郊外を走る車は衝突しても車が壊れないように枠が付けてある。カンガルーにはウサギくらいの大きさのワラビーと呼ばれる種やワラビーとカンガルーの中間くらいの種もいる。野生なのに人里でも見られた。

 この旅行では5歳の孫娘が大活躍だった。私はいつも4歳と書いていたが、次女のダンナから「5歳ですよ。来年の5月には6歳で、もう私は遊んでもらえません」と言われてしまった。大人の話をよく聞いていて、誠にグッドタイミングで言葉を発する。花嫁に「花婿さんのどこが好きですか、10言ってください」と司会者になり切ったり、いとこの名を挙げて「よいところはどこですか」と母親に答えさせたり、その成長ぶりには驚いた。

 グリーン島では若い人たちはスノーケル、私たち年寄りは底のガラス張り舟で海中を眺めた。夜は牛肉やシーフードを食べ、ワインを飲み、誠に贅沢な旅をさせてもらった。世界遺産の渓谷や一面に広がるサトウキビ畑、ガジュマルのジャングル、優しいオーストラリアの人々、満天の南の夜空、連れて来てくれて、本当にありがとう。

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明日、オーストラリアに出発する

2019年12月18日 19時01分00秒 | Weblog

 朝、9時から雨が止む天気予報だったので、9時半から井戸掘りの準備にかかる。途中で霧雨のような時もあったが、作業に支障が出ることはなかった。午前中に1本掘り、午後からまた1本掘った。2本とも水量は充分にある。最後の汲み出しを終えて、後片付けを済ませると6時近かった。

 これで心置きなくオーストラリアへ出発できる。長女の上の娘が結婚式を、オーストラリアのケアンズで挙げるという。私たちはオーストラリアには行ったことが無いので、有り難いと思う。もちろん旅費はかかるが、孫娘の結婚に立ち会えるまで生きられたのだから感謝である。

 結婚式には私たちジジババ、両親と小4の妹、それに叔母夫婦と4歳の娘の8人が、嫁の家族として参加する。一番喜んでいるのはもちろん結婚する両人だろうが、小4と4歳のふたり孫娘かも知れない。ラインで「オーストラリアで会おうね」とやり取りしている。

 ジジババとしては家族の皆さんの意向に従い、あちらこちらと連れ回されることになるだろうが、それもまた楽しみである。私は見栄を張って、「食事代はパパちゃんが持つから」と宣言しておいた。子どもたちに無理はさせられないと思うからだ。

 オーストラリアも異常気象のようだ。どんな旅になるのか楽しみだ。そんな訳で、明日から23日まで、ブログは休みます。

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オーストラリアへ向けて準備は進む

2019年12月17日 17時12分49秒 | Weblog

 昨日は朝から、マンションで2ケ所目の井戸掘りだった。マンションは紡績工場の跡地に建てられたので、建築の廃材が地中に埋められている。私たちのような手掘りでは進まないから、知り合いの土木業者に頼んでユンボで掘ってもらった。

 3メートル近く掘って廃材が無くなったので、底に100パイの塩ビ管を立てて埋め戻してもらった。私は大急ぎで家に帰り、昼食を済ませて学校へ向かった。午後1時半から、放課後子ども教室に出る。冬休みが近いせいか、子どもたちは落ち着きが無い。

 先生の再三の注意を無視して騒ぐ女の子に、我慢できなくなった先生の堪忍袋の緒が切れた。教室中に怒鳴り声が響き渡った。かなり怒っている。女の子は泣いていた。ボランティアの私にはどうすることも出来ない。虚しいというか、私の一番嫌いな場面に遭遇し、我慢ならない気分だった。

 5時半過ぎに学校を出て家に帰ると、カミさんが長女のところへ「旅行カバンを届けたい」と言う。長女の家に着くと、小4の孫娘がひとりで留守番をしていた。「見て」と言うので、上がって孫娘が用意している旅行カバンを見せてもらった。もうすっかり準備が出来上がっている。

 父親が帰り、4人で母親の働いている病院の近くの回転すしへ行く。満員だったが、ダンナがスマホで予約しておいてくれたので、10分程待つだけだった。支払いもスマホで行う。今朝はダンナが私たちのために、「オーストラリアの滞在中、ラインでやり取りできるから」と、スマホを2台持って来てくれた。

 私のスマホには早くも18人からアクセスがあった。しかし、返信できない。私が機能を熟知していないからだ。それに帰国する23日までしか使えない。凄い時代になったのに、私は取り残されている。自ら進んで‥。

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小5の男児が同級生に20万円を渡す?

2019年12月15日 19時16分54秒 | Weblog

 小学校5年の男児が同級生6人に、総額20万円を渡した事件は、実のところよく分からない。当然のことだが、将来のある子どもの事件なので、詳細は差し控えたのだろう。分かっているのは今年の8月に、男児が同級生から「お金をもって来ないとのけ者にする」と言われ、500円玉貯金箱から3千円、5千円と持ち出して、ゲームなどで遊んだ。

 母親が貯金箱の金が減っているのに気付き、男児に問いただしたところ、「僕から先輩に奢った」と同級生をかばったという報道もあるが、母親は担任に「息子が誰かにたかられている」と相談したという報道もある。学校が子どもたちにどう指導したのか、それがよく分からないが、テレビで取り上げられると、「重大事態」の可能性がある「いじめ」と市教育委員会に報告した。

 時系列がどうなっているのかも分からないが、学校は保護者集会を開き、経過を報告し謝罪した。教育委員会は「男児らが一日も早く、元通りの暮らしが出来るようにしたい」と述べた。保護者の前で事件を報告して、果たして元通りの暮らしができるのだろうか。被害者の子どもも、加害者の子どもも、普通の生活に戻れるのだろうか。

 加害者の同級生の一部の親は、電話で謝罪したという報道もあるが、電話で済む事件ではない。金銭の弁償も終わっておらず、男児の父親は納得していないという報道もある。金を持ち出した男児は同級生と一緒にゲームをしたり、飲食をしていたという報道もあるから、「遊び」のつもりがエスカレートしてしまったのだろうか。もっと早い段階で気が付いていれば、対処の仕方も変わっていただろう。

 男児も同級生も学校に登校しているとの報道もある。何とか小さな目のうちに収まるといいと思う。以前、名古屋の中学生が同級生に5千万円も恐喝された事件があった。首謀者の2人は少年院を出て、また事件を犯した記憶がある。「甘い汁」を忘れさせることが教育だと思う。

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やっぱり何か違う

2019年12月14日 17時20分23秒 | Weblog

 段取りが悪くて、うまく出来なかったのはどうしてだったのかと思った。午後、二科展を観に行くことになり、それなら先月の結婚記念日に入ったイタリア料理店に行こうという話になった。そのためには早めにブログを仕上げておかなくてはならない。どうしようかと思った時、ネタが3つ浮かんだ。

 1つ目は、この日に配達されてきた地域新聞の中に、オヤッと思う記事があったこと。2つ目は、名古屋市の小学5年生の男児が20万円近い金を同級生に渡していた事件。3つ目は、スウェーデンの16歳の少女がアメリカのタイム誌の「今年の人」に選ばれたこと。

 地域新聞は私が1985年に創刊したが、5年後に彼女が入社してくれて、活動の幅が広がった。その彼女が今、編集長として続けてくれている。私がオヤッと思ったのは、市民講座『大人の国語・算数・理科・社会』の記事で、まるで講座を受けていたように書いてあったからだ。誰が来ていたのだろう?という疑問にとらわれてしまった。

 直接、取材できなくても参加した人から話を聞いて記事にすることはあるから、誰から聞いたのだろうと思い、編集室に電話してみようかとさえ思った。いやいや、もう私の手を離れ四半世紀にもなるのにみっともない、そう否定する気持ちもあって、グズグズしていた。

 下書きが出来ないまま、二科展に出かけ、馴染みの人に出会えたので、勇んでイタリア料理店に向かった。小さな店で10人も客が来れば満員になってしまう。店に着くと誰もいない。ラッキーと思って入店すると、「今日は予約で埋まっています。申し訳ありません」と断られてしまった。他の店も同様だった。さすがに金曜日だ。予約なしは無理と理解した。

 百貨店の地下で買い物をして、我が家に帰ってワインを空けた。やっぱり何か違う。

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今日はブログを休みます

2019年12月13日 19時48分50秒 | Weblog

どうも段取りが悪くて、うまくやることが出来なかった。今日のブログを休みます。

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東大出の父親が長男を殺害

2019年12月12日 18時17分29秒 | Weblog

 午後から少し風が出て寒くなった。今日は朝から井戸掘り。先日掘った井戸から水を汲み出してみると、かなりの量が順調に出てくる。今日はその隣り、80センチくらいのところにもう1本の井戸を掘る。こちらも順調に掘り進み、汲み出してみると水が多くなったり少なくなったりしている。吸管のどこかから空気が入ってきているような気がするが、先輩は「これでよし」と言う。

 先輩が断言しているのに、疑問を挟むのは難しい。特に歳を取ると、なかなか人の意見を聞こうとしない。こちらも絶対な確信がある訳ではないから、まあいいかという気になってしまう。人の気持ちのやり取りは難しい。自宅で長男を殺害した元農林水産事務次官の裁判が始まった。76歳の父親が44歳の長男を、包丁で45カ所も刺し殺した事件だ。

 父親は妻に「これしか方法はない。どこかで死に場所を見つけます。私も(長男の名)も散骨してください」とメモを書いている。家庭内暴力に耐えられなかったためだが、あまりにも悲しい。長男は「お父さんはいいよね。東大出て、何でも自由になって」と泣きながら零したという。両親の長男への期待は大きかったようで、「テストで悪い点を取ると玩具やプラモデルを壊す」と長男は知り合いに訴えていた。

 長男は中学2年の頃に学校でいじめを受け、家庭で母親に暴力をふるうようになった。高校を卒業し、大学生になってひとり暮らしを始めたが、父親は「明日はゴミ捨ての日です」「髭は剃りましたか」などと絶えずメールを送っていた。両親は、定職に就かずゲームばかりしていた長男の部屋を訪れ、部屋の片づけや掃除を行い、生活費まで渡していた。

 両親の子育てが間違っていたのは歴然としているのに、それでも立ち直らせようと長男を呼び寄せ、同居を始めた。そして当然の結果が起きてしまった。そこまで思い詰めた父親だったが、自らの命までは絶たなかった。それでよいと思う。

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