玉屋庄兵衛さんの後援会に入っている友だちから、JR高島屋で行われている『九代玉屋庄兵衛展』の招待状をいただいたので、最終日の今日、出かけて行った。会場は満員で大変な盛況だったから、やはり根強い人気がある。
愛知県は山車を使った祭りが多い。私が生まれた刈谷も春には何台もの山車が神社に並んだし、隣りの知立や、知多半島、尾張平野の町々も山車が祭りを盛り上げる。そんな山車の上層で演じられるのがからくり人形である。
玉屋庄兵衛さんは現代のからくり人形師で、私たちが行った市民講座でも名古屋大学の末松良一先生から、「からくりは物づくりの原点」といった話をしてもらい、からくり人形を見せていただいた。愛知県はからくりの宝庫と言われ、その伝統が愛知の産業に根付いていると知った。
江戸時代に、硬い桜の樹を削り、歯車をつくったり、バネにクジラの髭を用いるなど、よくぞ思い付いたと感心する。人形浄瑠璃の技術はあったけれど、それを山車の上での演技に用いたり、茶坊主のようなロボットにまで発展させたのは凄いと思う。
からくりには工夫を凝らして仕組むという意味もある。ロシアのプーチン大統領がウクライナに仕組んだ計略とは何か。世界中の人々が関心を寄せるが、何よりも侵攻を止め、戦闘をストップさせることだと思う。どうすればそれが実現できるのか、玉屋庄兵衛さん、良いアイディアはありませんか。