先週から晴れた日が続いている。もう、明日からは6月になる。何もしない日が続いているせいなのか、時の移りが早く感じられる。ルーフバルコニーで掃除をしながら、梅雨はどこへ行ってしまったのかと思った。
バラと排気口の向こうにデイゴが見え、さらにその奥にペチュニアが咲き誇っているが気に入って写真を撮った(上)。その私の足元の近く、アジサイや水仙の鉢に、いつの間にか何本ものツユクサが背伸びしてきた。
生命力の強いツユクサは、今やあちらこちらから顔を出している。雑草として駆除するつもりでいたら、友だちのお父さんが好きな花だと言うので止めてしまった。俳人でもあるその人が愛おしむからには、由緒ある花なのだろう。
万葉集にも詠われているから、随分長くから定着しているようだ。私も子どもの頃、材木の隅の方で咲いているのを見かけ、夏がやって来るのを教えられた。とてもきれいな花とは思えないが、朝に咲いて夕に閉じてしまう可憐な花だ。
公園や河川や池で、外来種の駆除する様子が報じられるが、外来だからという理由でなぜ排除されなければいけないのだろう。外来種は繁殖力が強く、在来種が無くなってしまうと懸念されるが、それが運命なら仕方ないのではと思う。
地球に誕生した数々の生命はいろんな形に変化してきた。好きな人も、嫌いな人も、あるもの全てが共存する他ない。だからこそ私たちは懸命に生きているのだと思う。