「生まれた時から女と男は別々の生物学的機能を持っているが、女はこうあるべき、男はこうしなければという考え方は、社会によって作られたもので、社会的・文化的性差である」と、私も理解している。社会によって作られたものは、当然、社会が変われば変わっていく。
社会的・文化的性差のために、人としての差別が存在するのに無頓着でいるのは、差別に加担していることと同じだ。私たちはどうも他人のせいにして、自分の過ちを認めない傾向がある。先の戦争で多くの人が亡くなったが、NHKの朝ドラ『エール』を見ていても、戦争に駆り立てていったのは国民自身でもある。
久しぶりに都会に出て、街を歩く人々を眺めた。マスク姿で顔が分からないように思ったが、目の表情から美しい女性だと想像できた。まだ、夏のスタイルが続いていて、素足の女性が多い。短パンの人も、超ミニスカートの人もいる。むき出しの白い足が美し過ぎる。肩から出ている白い腕が艶めかしい。女性たちはとてもキレイだ。
上野千鶴子さんは「男のムラムラが問題」と言っていたが、男はどうして女を見ると「キレイ」と思ってしまうのだろう。キレイなものを独り占めしたいのはセクハラなのだろうか。どう表現するか、もっと言えば、理性がどのように働くのか、そこが境目なのかも知れない。
プラットホームで向こうから黒い服の女性が歩いてきた。背が凄く高い。スカートはロングだったけど、ウエストが細くてモデルのような体型だった。すれ違った後、思わず後姿を追ってしまった。街中はキレイな女性が多くて、それだけでとても満たされた一日だった。講演会は分かりやすくて考えさせられたのに、私はまだまだ未熟者だ。