Facebookを見ていたら、友だちが「卒業制作展を見に行かないかと誘ったのに、未だに返事が無い」と書き込んでいた。あれっ?ひょっとするとと思って、慌ててケイタイを探したが見つからない。昨日の行動を思い出し、「しまった」、カバンに入れたままだと気が付いた。
ケイタイを開くと、案の定、彼からのメールが届いていた。早速、謝りの返信を送る。昨日は守山区で息子たちと井戸掘りをしている人が、道具を貸して欲しいと取りに来た。万が一に備えて、カバンにケイタイを入れて置いたことをすっかり忘れてしまっていた。
先日も友だちと思わぬところで出会い、「また、あの喫茶店に行きましょう」と言い合ったのに、互いに店の名前が出てこない。「えーと、あのあの」と思い出そうとするのだが、ダメだ。ふたりとも分かっているから、「まあーいいか」と納得して別れた。
昔のことは比較的覚えていても、最近のことになるとなかなか出てこない。特に人の名前とか、屋号とか、商品名とか、そういった類いのものが思い出せない。でも、昔のことをどのくらい覚えているかというと、それもあまり確かではない。
テレビを見ていたカミさんが、「ここへ行ったよね」と言うが記憶に無い。「あの店で、あれ食べたけど美味しかったよね」と言われても、食べた覚えはない。「私との思い出はみんな忘れてしまっているのね」と叱られたので、「抹殺している」と冗談を言って、さらに怒られた。
関心のあるものや無いものによって、覚えていることが違うのだと思う。それとも私は、昔のことを本当に忘れようとしているのかも知れない。今日で2月も終わる。何もしていないと時の経つのが早く感じる。