一番上の孫が8ケ月過ぎた息子と一緒にやって来た。「お昼は何を食べさせよう」と、カミさんは朝から準備に忙しい。けれど、忙しいというより、ウキウキしていると言った方が合っている。曾孫はどうしてか、とても愛想がいい。月1回くらいしか会えないのに、ニコニコと笑ってくれる。
赤子が愛嬌の良いのは、自分を保護して欲しいからという育児書の解説を見たことがあるが、ジジババにしてみれば、血の通った曾孫と思うからか、笑顔を見れば世界一可愛い赤子に見えてしまう。孫に言わせると「食が細い」らしいが、「そのうちよく食べるようになるから神経質にならなくてもいい」と教えている。
孫も長女も小児科の看護師なのに、いや、看護師だからか自分の子どもに厳しい。長女は子どもの頃、なかなか食べることに集中しなくて食は細かった。家でも学校でも、自分の嫌いなものは隣りの子の食器の中に移して知らん顔していた。学校の給食が食べられなくて、「掃除の時間になっても食べさせられた」と言っていた。
プロテニスの大阪なおみさんが、ウツだったことを告白していたが、人々の受け止めも様々だった。「プロなんだから」とか「根性を入れてガンバレ」とか批判もあったし、「よく告白してくれた」とか「いつでもあなたの味方です」とか好意的な発言もあった。人は様々、歳を重ねて変わることもある。
次女は子どもの頃、よく食べたが、行動はとても慎重で、率先してやる子では無かった。しかし大きくなるに従い、率先して人の世話が出来る女性になっていった。人は生まれた時から、それぞれ個性がある。曾孫がどんな風に成長していくのか楽しみで、『そうたいせいりろん for babies』(サンマーク出版)を買って来た。