友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

私の人生も変わっていたかも知れない

2023年06月30日 18時14分21秒 | Weblog

 激しい梅雨が続くと、太宰治が山崎富江と入水自殺を図ったのも、こんな日だったのかと思ってしまう。玉川上水は現在とは違い、当時は水量の多い急流で自殺の名所だったようだ。太宰が入水する前年(1946年)の自殺者は33人もあった。いくら終戦直後とはいえ、何だか物悲しくなる。

 太宰と富江の関係は、男と女として当時から取り上げられ、映画にもなった。太宰には教師だった妻と3人の子どもがいたから、富江は悪女のような印象である。中には太宰を独り占めにしようとして、富江が太宰の首を絞めて入水したという説まであった。太宰はこれまで5回も自殺未遂を繰り返しているのに。

 『文豪たちが書いた酒の名作短編集』(彩図社)を読んでいたら、太宰の短編が2作載っていた。酒に苦労した太宰の様子が窺えて面白かったが、晩年、親しかった豊島与志雄さんの「太宰治との一日」を読んで、富江に抱いていた印象が180度変わった。富江は「さっちゃん」と呼ばれている。

 ふたりで豊島の家にやって来たが、さっちゃんは太宰の小間使いのように働く。「もう鞠躬如(身体をかがめ、恐れ慎むさま)として太宰に仕えている。太宰がどんなに我儘なことを言おうと、どんな用事を言いつけようと、片言の抗弁もしない。すべて言われるままに立ち働く。ばかりでなく、積極的にこまかく気を配って、面倒をみてやる。」

 「それは全く絶対奉仕だ。家庭外で仕事をする習慣のある太宰にとって、さっちゃんは最も完全な侍女であり看護婦であった。」「太宰とさっちゃんとの間に、愛欲的なものの影を吾々は少しも感じなかった。二人の間にはなにか清潔なものさえ吾々は感じた。誤っているとは私は思わない。だから私は平気で二人を一室に宿泊させるのだった。」

 太宰は女に惚れっぽい人ではあるが、富江は太宰には無くてはならない人のようだ。太宰は富江に「死ぬ気で恋愛してみないか」と迫っている。こんなセリフが言えたなら、私の人生も変わっていたかも知れない。凡人でよかった。

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リモコンはカミさんが握っている

2023年06月29日 17時15分06秒 | Weblog

 朝はまだ雨が降っていた。カミさんはゴルフに出かけたが、「雨でクローズだった」と言って帰ってくるだろうと予想していた。プレイが始まる10時頃には雨が上がると気象予報士が言っていたが、こちらの雨は止まなかったが、ゴルフ場は予報通り止んだのかも知れない。

 私は食器を食洗器にセットし、洗濯機も回した。少量でも洗ってしまいたい私と、「もったいないから」と洗濯物が溜まるのを待つカミさんでは考えが異なる。居なければ自分の思い通りにやればいい。せっかく車があるから、今日はあちこちと行ってみよう、そう思いながら家の片づけをした。

 昨日は、セットしてもらった大型テレビで録画したものが見られないと、カミさんはパニックになっていた。結局、長女のダンナに電話し、その指示に従ってリモコンを操作し、最終的には見られるようになった。「見れないなら、見なければもいい」と言ってしまう私をカミさんは全く信用していない。

 昨日はとても蒸し暑かったので、新しくしたエアコンの試運転を行った。確かに音は静かで快適だった。このまま点けて寝るものだと思っていたら、「雨が降って来て、涼しくなってきたから消すわね」とカミさんはリモコンを操作する。けれど夜中も、エアコンのライトが光っている。

 「どうして消えないんだろう」と声をかけてくるので、「しばらくは点いているんじゃない」と答え、「取扱説明書を読んでいたのに、書いて無かったの?説明書はどこ?」と訊くが、「分からない」と言う。快適に夜を過ごせると思っていたが、エアコンを点けることも消すことも意見は合わない。

 松井久子さんの著書『最後のひと』のように、思いやることは至難だなあーと思う。先輩が言うように、「ハイ、ハイと言っておればうまくいく」とはとても思えない。午後、車に乗ったがガソリンが僅かしか無く、書店にしか行けなかった。今晩は蒸し暑いのだろうか。エアコンもテレビも、リモコンはカミさんが握っている。

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雷神が焼きもちを焼いたのか

2023年06月28日 17時38分14秒 | Weblog

 凄い雷雨だった。車に乗った時はまだ、雷の音は遠くに聞こえた。でも、天気予報で雷雨に注意とあったから、これは必ず来るなと思った。空が少し暗くなって来た。車の背にポトポトと雨が落ちる音がする。家まであと僅かなのに、雨はザアー、ザアーと激しくなった。

 駐車場に車を止めたその時、ピカッと光り、雨がいっそう激しく降って来た。ダメだ、これでは車から出られない。ひとりで出てきてよかった。どうせ通り雨だ、しばらく待てば止むだろう。運転席の背もたれを倒して暗雲の空を観察することにした。

 雷の時は、車の中にいることが安全とテレビが言っていた。それでも白い稲妻が走り、ドーンと鳴ると車も揺れるから、ヒィアッとする。雨粒は大きく激しくなる。窓の外は雨粒でよく見えない。また稲妻が光り、ドーンと地上が揺れる。

 15分か20分経過した頃、西の空が明るくなって来た。雲の隙間から太陽が僅かに見える。雨が止むまでもう少しだ。雨粒が小さくなって来た。でも、傘を持たずに来てしまったから、しっかり止むまで待った。

 今朝は蒸しっとする暑さだった。「帰ったら、エアコンを入れてみようね」とカミさんは上機嫌だった。水曜日は予定が無いので、『メナード美術館』へ行き、お目当ての喫茶店で昼食をとる計画を立てていた。喫茶店は「一日中モーニング」が売りで、客が絶えない。

 『メナード美術館』は開館記念35周年企画で、所蔵作品を何度かに分けて展示している。美術館が出来たのは1987年、企画展はとても面白いし、展示の解説も優れている。かなり優秀な学芸員がいるに違いない。

 『メナード美術館』はメナード化粧品の創業者が、コツコツと集めた作品を展示する場として建設された。建物は公立の美術館のように広くないが、工夫がいっぱい詰まっている。愛知県立芸大が出来たことにも関係がある気がする。

 県芸大の先生や、その伝手で知りえた作家の作品が多い。ピカソやシャガールの作品はどのようにして手に入れたのだろう。私はピカソが最初に結婚した踊り子の肖像画『オルガ』が好きだ。古典的な手法で丁寧に描いたのは、オルガが「私だと分かるように描いて」と言ったからだとある。

 小牧へ行った時は、午後がこんな凄い雷雨になるとは想像もしなかった。美術館でとてもキレイなご婦人に出会ったから、雷神が焼きもちを焼いたのかも知れない。クワバラ、クワバラ。

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ちょっと蒸し暑くなった

2023年06月27日 17時34分01秒 | Weblog

 蒸し暑い日になった。部屋の温度計は気温30度、湿度55%を表示している。この街も以前は水田が多く、夜にはカエルの合唱が喧しかった。そういえば、水田も持ち主に「カエルがうるさいから止めろ」と、立て札をした人のことをテレビで見たことがある。公園で遊ぶ子どもの声に、「うるさい」と文句を言う人もいた。

 どうしてこうも、自分中心でしかものを見ない人が多くなったのだろう。カエルの鳴き声も子どもたちの元気な声も、人間の営みが感じられていいのに。田植えが終わった水田は緑がキレイだ。カエルはのんびりと水田を泳ぎ回っているだろう。人間はどうして稲や麦のような小さな種を主食にしたのかと思った。

 米も麦も種は小さく固い殻に覆われている。穂先から種を取り出し、殻を取り除く作業は大変な時間と苦労が要る。おかげで人類は生き残って来られたが、稲も麦も大量に生産でき、しかも保存が出来たからだろう。水の豊かなアジアでは米作りが、乾燥気味の中東から北では麦作りが、人間の胃袋を満たしてくれた。

 欧州の穀倉地帯と呼ばれるウクライナは、ロシアの侵攻で農地は爆撃され、地雷が埋められ、戦車が居座っている。戦争は殺し合いでしかないのに、なぜ、人は戦争を続けるのだろう。いったい誰が喜ぶと言うのか。もし喜ぶ者がいるのなら、人殺しで利益を得て何が嬉しいかと、弾劾してやらねばならない。

 戦争とは違うけれど、恋人に振られたとか、働き場所が見つからないとか、そんな理由で逃げ場の無い列車内で人を刺し、油に火をつけた男がいた。男ばかりか女も、何の理由も無く人を殺めている。人殺しが頻発するのは、戦争が無くならないからでは無いだろうか。人は皆、この世で生きる意味を持って生まれてきたのに、戦争はそれを軽んじている。

 みんなが力を合わせなければ、稲も麦も育てられないし、収穫も出来ない。みんなで作業する機会が無くなって、みんなで生きている意味も分からなくなった。各国の主導者を集めて、農業をさせてみることが世界平和への道かも知れない。ちょっと蒸し暑くなった。

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本当のところは分からない

2023年06月26日 17時32分24秒 | Weblog

 ロシアの民間軍事会社「ワグネル」の部隊が、モスクワへの進軍を停止し、野営地に撤収したという。ロシア軍の「ワグネル」への攻撃に対する抗議の進軍かと思ったが、途中でロシア軍の攻撃を受けないまま進軍していたので、モスクワ近辺で大規模な武力衝突になると予想した。

 プーチン大統領は「ワグネル」の進軍を、「裏切り」と断じていたのに、「ワグネル」の責任者プリゴジンは反乱の罪に問われず、進軍に参加した戦闘員も罪には問わないという。報道では、ベラルーシのルカシェンコ大統領が、プーチン大統領とプリゴジンとの間に立って解決策を提案したようで、プリゴジンはベラルーシへ逃亡したという。

 権力者の争いは、何が本当で何が嘘か、全く分からない。だいたい、民間軍事会社があることが分からない。軍事会社とテロ組織とどこが違うのだろう。軍事会社は国に雇われ、軍隊の代わりに戦争をするのだろうが、死亡したりケガをしたりしたら、その補償も国が行うのだろう。そんな会社が存在するのは、需要があるからに違いない。

 殺しを目的にする会社が存在する国は、それだけ軍隊が頼りにならないと言うことか。日本は戦争をしない「軍隊」である「自衛隊」を持っているが、それでも志願者は年々減少していると聞く。堂々と人殺しを奨励する「軍隊」だが、先日も射撃訓練場で、「銃器をもってウロウロしてみたかった」と、2人を銃殺し1人に重傷を負わせた飛んでも無い候補生がいた。

 「ワグネル」のモスクワ進軍に、プーチン大統領は冷や汗をかいたことだろう。進軍を止めなかったロシア軍も不可解だが、むしろ流血を避けた賢い判断だったのかも知れない。プーチン大統領はウクライナ侵攻を、「非ナチ化、非軍事化、中立化」のためだと言った。今、その「大義」が崩れているのに、ロシア国民はまだ信じているのだろうか。

 NHKのテレビドラマ『どうする家康』も、本当のところは分からない。

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慌てることは無い、いつか手に入るだろう

2023年06月25日 17時50分22秒 | Weblog

 曇り空で、思っていたほど暑くはなかった。こんなことなら午前中だけでもルーフバルコニーに出て、作業をすれば良かったと悔やむ。作業なんかしたくない気持ちの裏返しで、そんなことを思うのだろう。

 ルーフバルコニーの植木鉢は、もう僅かしか残っていない。天候がよい時に、1日に1鉢か2鉢、根を取り出して鉢を空にしよう、そう思っていたのに、いざとなるとやる気が無くなっている。いつものナマケグセが出てしまった。

 昨日、長女のダンナから頂いたパンをお昼に食べ、大画面のテレビで『のど自慢』を観た。この番組を観ると、どういう訳か涙を流すことが多い。心の浄化作用になるのでは無いかと勝手に思っている。

 今日のゲストは工藤静香さんだったが、登場してきた時はあまりにも痩せすぎていて分からなかった。工藤静香さんは二科の会員で、絵を描く才能にも恵まれている。確か、木村拓哉さんの妻だよなと思って、パソコンで調べてみた。

 間違いなかったが、引退せずに歌手生活を続けていると知った。こんなにガチガチに痩せた静香さんをキムタクは、抱くのだろうかと余計なことを考えてしまった。女性は幾つになっても男性と性行為が出来るらしいが、男性は出来なくなる。

 ロシアのプーチン大統領が手下だと思っていた、民間軍事会社の創設者の反旗に戸惑っている。男性はいくら年老いても、俺が俺がの意識が途絶えないようだ。ロシアの内部から崩れていけば、もうウクライナ侵攻どころではないはずだ。

 人間はどこまでも欲深い。『のど自慢』を観終わったら、書店に行ってみたくなった。新聞広告に出ていた延江浩氏の『J』が店頭に置かれているだろうかと思ったからだ。85歳の女性と37歳の男性との恋物語とあった。

 松井久子さんが描いた、『最後のひと』とは真逆になる。しかし、店頭には無かった。店員さんに訊くのも気が引けたので、そのまま店内を見回して帰って来た。慌てることは無い、いつか手に入るだろう。

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カミさんが満足なら、私はヨシとしよう

2023年06月24日 19時35分23秒 | Weblog

 朝早くに、90歳になる先輩から電話があった。彼は裸一貫から財を得るまで、とにかくi一生懸命で働いてきた。縫製業の会社に丁稚奉公し、結婚して会社を持ち従業員を使う身にまでになった。そして、街をよくしたいと議員になった。私はその時、彼に出会い相談相手を務めてきた。

 今は身体を痛めて入院しているけれど、自分の自由になる金を街のために有効に使いたい、その一心でいる。まず、家族の了解が大事だからよく話し合ってとアドバイスしているが、「家族には迷惑かけないから」の一点張りだ。今朝の電話で「女房に、『あんたの金だから自由にすれば』と言ってもらった」と言う。

 そこがよく分からない点だが、とりあえずカミさんがそう言ってくれるのなら、彼の願いは一歩前進したといえる。「使い道を何通りか考えておいてくれ」と言うが、お金がいくらなのかも分からないし、現金なのかも定かではない。入院している病院は面会謝絶だと言うので、会って相談することも出来ない。

 何とか先輩の気持ちを汲んであげたい。家族の皆さんに、彼の気持ちを伝えてあげたい。このまま退院出来ずに旅立つことがあれば、彼が思い描いてきたことが無になってしまう。先が無いからこそ、自分の思いを実現したいのだろう。相談を受けながら何の役にも立たなかったのではちょっと悔しい。

 今日、長女のダンナと孫娘のダンナがテレビを買って、セットしに来てくれた。ふたりとも機械や電気製品に詳しい。テレビは一段と大きくなり、様々な機能を備えている。カミさんは大喜びだが、またまたテレビに縛り付けられることになる。まあ、それでカミさんが満足なら、私はヨシとしよう。

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テレビのある生活に戻ることになる

2023年06月23日 17時51分03秒 | Weblog

 バラ園を見てきた日(21日)、カミさんは帰宅するとすぐにテレビの前に陣取り、録画してあったものを見始めた。2時間ほどすると、「ねえ、ちょっとおかしい。見に来て」と呼ぶ。「どうしたの?」と訊くと、「テレビが見られない」と言う。

 「今まで見てたのに、テレビに変えたら見えなくなった」と説明するので、私もいろいろやってみたが、やっぱりテレビの電源が入らない。コンセントから抜いてみたり、考えられることはやってみたがダメだった。

 「テレビが命」のカミさんはメーカーであるパナソニックの相談センターに電話をするが、時間外なので通じない。エアコンを買ったスパーの家電売り場に電話をし、助けを求めた。品番と買った年を答えると、「赤が点滅しているのは故障を表わしています。8年前だと部品も製造していませんね」と言う。

 店員の説明に納得できないカミさんは、長女のダンナに救いの電話をする。長女のダンナは電化製品には詳しい、「その点滅だとやはり故障ですね。修理代よりも韓国製か中国製のテレビの方が安いですよ」と教えてくれる。

 それなら、彼に一任しよう。今日の午後、長女と一緒に来てくれて、テレビをいろいろ見ていたが、「結論から言えば、買い替えですね」と告げる。あんなにテレビが見えなくて困り果てているカミさんのために、やっぱり彼に頼むしかない。

 その時、長女の妊娠している娘が「具合が悪い」と母親である長女に電話してきた。予定日まで1カ月あるが、第2子の妊娠はつわりが酷かったりと順調では無かった。2歳8ケ月になる長男をいつも抱っこしているので、これもお腹の子にはよくないのかも知れない。

 何としても母子ともに健康であって欲しい。「私は新生児治療については分かるけど、妊婦の症状は専門外だから」と長女は言い、「とりあえず、迎えに行くから」と伝えていた。「ウチのテレビのことなど後回しでいいから、早く行ってやって」とふたりに言う。

 ダンナは隣室にあった小型のテレビを、居間で見られるようにしていってくれた。ありがたいことだ。今晩からは、テレビのある生活に戻ることになる。

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永遠に続く呪縛から人間は逃れられない

2023年06月22日 17時38分34秒 | Weblog

 友だちの家に行った時、友だちが何かに向かって、「音楽をかけて」と話しかけた。すると部屋に音楽が流れた。最近、カミさんもスマホに向かって話しかけているし、腕に巻いた時計のようなものから、話しかけられてもいる。

 スマホの操作が分からない私にはビックリすることばかりだ。「生成AI」と言われる人口知能を、どのように活用するかが話題になっている。「生成AI」を使えば、夏休みの宿題で出される読書感想文も安易に出来てしまうという。

 指定の本を読まなくても、その本の感想文を集めた「生成AI」が、的確な読書感想文を作ってくれるらしい。読書感想文の宿題が嫌いな子にとっては救いだが、文科省は「生成AI」による読書感想文の提出は認めないという。

 私は「生成AI」の文章を、その子が自筆で書き写すなら認めてもよいと思う。読書感想文はその本を読んで、何をどう感じたのかを表わす文章である。苦手な子は、そもそも本を読むことが面倒なだけでなく、文面から作品の意図を読み取ることが億劫なのだ。

 「生成AI」が作り出した文章を書き写すことで、本を読むことが人の心を知ることと理解できるようになると思う。書き写す作業から進歩すれば、「生成AI」と会話して、さらに理解を深めることも夢では無いだろう。

 「生成AI」が創造した人間よりも賢くなれば、重要なことは全て「生成AI」が決定し、人間は作業員に徹することになるだろう。そうすれば、政府も要らないし、戦争も起きない。『旧約聖書』にある「知恵の木」の実を食べて以来の人間の不幸はこれで無くなる。

 そんな夢のような時代に突入しつつあるのだろうか。どんなに進化しても、アニメでは悪い奴が存在する。悪い奴もまた人間の創造物なら、永遠に続く呪縛から人間は逃れられないということか。

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知らない町の知らない所をそぞろ歩く

2023年06月21日 17時08分55秒 | Weblog

 テレビで紹介されていたバラ園に行ってみたいと思っていたが、なかなか行く機会が無かった。昨日、ゴルフから帰って来たカミさんに、「明日は予定がないと言ってたね。岐阜のバラ園を見に行きたいけど、いいかな」と聞くと、「いいわよ」と言ってくれた。

 ナビに電話番号を打ち込み、名神高速を走って羽島インターで降りた。久しぶりの遠出の運転で緊張する。名神高速はトラックがやたらと多い。私の地図読みでは、大垣インターまで行くはずだが、助手席の厳しいナビが、「ナビ通りに行って」と命令する。羽島インターから大垣市内を抜けて北へと走る。

 どこかにバラ園の標識があるだろうと思っているうちに、神戸町役場に着く。立派な役所だ。案内の窓口で、「バラ園はどこにあるのですか?」と尋ねる。住宅地図を持ち出して来て説明しようとしたので、玄関ホールにかかっていた町内地図の前に行き、「すいません。この地図で教えてください」と頼む。

 来た道を引き返し、夜間照明のあるグランドを目指す。バラ園の標識はどこにも無かったが、教えられた通りグランドの横がバラ園だった。バラ園で作業している人が何人か見えた。バラは花盛りが過ぎていて、咲き終わった花の手入れをしているところだった。珍しい2色の交じり合ったバラを見かけた(写真上)。

 続いて大野町のバラ園へ。こちらも電話番号で打ち込んだので、やはり大野町役場に着いた。役場の南の立派な建物の駐車場に止めたが、そこは図書館と公民館の複合施設だった。神戸町役場もそうだったけれど、この地方はかなり税収が良いようだ。図書館の女性は大野町のパンフレットを見せて説明してくれたので、そのパンフレットをいただいてきた。

 大野町のバラ園は神戸町のバラ園より規模が小さいが、手入れはされていた(写真下)。共に近くに輪中堤があり、桜並木があって春は賑わうようだ。知らない町の知らない所をそぞろ歩くのも面白い。バラ園は共に、可児市の世界一のローズガーデンを見ているだけに、ちょっと物足りない。私たちのような高齢の男女が、盛りの過ぎたバラ園を何組か歩いていた。

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