とうとう1月も今日で終わる。カミさんが「何の予定も無いから、日展と白士会『碧展』を見に行こう」と言う。初めの予定では白士会を見てから日展へだったが、たまたま来た電車が地下鉄鶴舞線だったので、「日展からでいいでしょう」と言い出され、優柔不断な私は「ああ」と言ってしまった。
日展は相変わらず混んでいた。10階では『コートールド美術館展』が開催されているから尚更である。10階のレストランで「ランチをしてから」という目論見は全く当てが外れた。仕方ないから、オアシスまで降りて、昼食をとる。それから再び8階に上がり、日展を観て回った。
時間にゆとりのあるジジババだから出来る。そう、食事処も展覧会場も年寄りばかりだ。新型コロナウイルスのせいなのか、ほとんどがマスクをしている。日展の日本画部門には知り合いもいるし、以前は甥っ子が彫刻部門で作品を出していたから、よく観に行っていた。甥っ子はどうして出品を止めてしまったのだろう。
今日も会場内では、出品している作家たちが作品の解説をしていた。彫刻部門では甥っ子よりも若い男性がヒマそうに作品の前で立っていた。日本画も洋画もそんなに変化はない気がしたが、彫刻部門は作品数が増えていたように思う。
県美術館を出て、栄生のノリタケの森ギャラリーでの白士会『碧展』へ行った。名古屋駅から歩くが風が強くて吹き飛ばされそうだった。白士会はもともと日展の日本画から分かれたので、絵の傾向は似ている。カミさんが勤めていた時の後輩も出品していた(下)。最後にショップの中のカフェでコーヒーを飲んだが、ここはほとんどが女性客だった。