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高島平発・文化的居場所「ミストラル」への夢

地域をファッション・音楽・お酒の“文化”の力で元気に!……地元に文化的な居場所作りを模索しています。

職業に上下はない ・・・もしも将来、職種に疑問を感じたら。

2007年11月29日 22時10分01秒 | ●若者応援の「ミストラルゼミ」
明日は月に一度の高島平再生プロジェクトの集まり。
久々に会う大東生のことを思い出し、職業選択のお話しをひとつ。

というのも、先日こんなことがありました。

うちの会社で赤坂に一室、事務所があります。
そこに30代半ばの女性アルバイトを置いていたのですが、本業はバックダンサーで仕事が少なく、週に何日か手伝いに来てもらっていました。

随分前に社長のお付合い関係のパーティーがあり、会場が華やぐのではと考えて、社長が彼女と赤坂で馴染の若い芸者さんを連れて行ったそうです。
でも、パーティー会場では周りに気を配る、若い芸者さんばかりに人が集まったために、彼女が芸者さんに向かって、「たかが芸者のくせに」と言ったそうなんです。

先日、赤坂で接待があり、その若い芸者さんを可愛がっている、大ベテランの御姐さんから、その話しを聞いた時には、芸者集に代わって彼女に、「たかが“売れない”のくせに」と言ってやりたくなりました。

芸者で生計を立てている人(プロ)に対して、生計も立てれないダンサー(アマチュア)が、言って許される言葉ではありません。

私も紹介された時からお嬢様気取りで、鼻持ちがならなくお客の前には出せないなと思ってましたが、彼女にしてみれば容姿やスタイルに自信があったのに、人が寄り付かずプライドが許さなかったのでしょう。
お高く留まっていれば、人が寄らないのも当然ですし、人前で踊る人間が尊大な気持ちで演じていれば、仕事も少なくなります。

もう、30年も前になりますが、歌手の布施明がラジオの中で言った「プロに一流も、二流もない」という言葉を、今でも印象的に覚えています。
(稼ぎの多いプロ、少ないプロとは言えるでしょうが・・・)

最初は、え?と思いましたが、職を持ち生計を立てれるのはプロなのだから、プロフェッショナルには畏敬の念を持つものだと、それから自分なりにプロとは?と、いつも考えるようになりました。

学生の皆さんもこれから社会に出て、自分で生計を立て、やがて家族を養っていく大変さが分ると思います。

どんな仕事に就いても、仕事とは誰かの役に立って対価を頂いている事。
職業をさげすむことは、生きることを冒瀆することにもなります。

ちなみに人類最古の職業をご存知でしょうか?
何かの本に「売春」と書いてあった記憶があります。

どんな仕事であれ、人からプロと認められ、仕事で感謝されたいものであります。

*昨日の「大盛軒」での“大食い”がたたり、今日もまだ胃がモタレテいますが、結構、頭はまともなようです。


〔補説〕
[1]江戸時代、京都の四条河原で興行したことから歌舞伎役者を卑しめていう語。
[2]役者・俳優などの芸能人を卑しめていう語。

[三省堂・大辞林より]


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