先週、氷山に衝突して沈没した豪華客船、「タイタニック号」の最後の生存者が、高齢者の施設で息を引取ったと小さく報道されました。
97歳の婦人だったのですが、船が沈んだ時は生後9週間だったそうです。
小さい時から私は造船技師になりたくて、タイタニック号の事は昔から本で知っていました。
客船としての船の魅力もありますが、この船はどうしても遭難にまつわるドラマに尽きます。
本を読んで一番印象に残っていたのが、事故の規模や経緯もさることながら、沈没間際の救命ボートをめぐる、生き残りをかけた人間模様です。
タイタニック号は完成当時世界最大の客船で、誰もが沈没する事など考えられなく、乗客人数分の救命ボートを載せてなかったため、1,513人の人が亡くなるという世界最悪の海難事故になりました。
その本では救命ボートに人が殺到し、収拾のつかない事態になったと書いてありました。
そして、混乱を収めたのが乗船していた楽団員による、“賛美歌”の合唱だったそうです。
それにより、乗客たちは冷静さを取り戻して、救命ボートには子供や女性に老人から、優先して乗ることになったとか。
この婦人もアメリカ移住のために一家で船に乗ったのですが、助かったのは母親と小さな兄に、生後9週間の本人だけで、父親は船と共に沈んだそうです。
昨日の会社での徹夜も原稿の待ち時間が多く、ネットでいろいろなニュースを見て、時間を潰しておりました。
その中にこのタイタニック号の事を、違う意味で考えさせられるニュースがありました。
「ダイヤ無料配布」で東京・銀座の街を大混乱させた、フランスの宝飾ブランド「モーブッサン」のニュースです。
店の対応の不備を問う声がある一方、行列客の行儀の悪さにも批判が集まり、中にはダイヤの引換券をネットで転売する人まで現れたとか。
モーブッサンはフランスの「5大宝飾店」のひとつで、1827年創業の老舗。
その名門ブランドが1日、銀座店で先着5,000人に0.1カラットのダイヤ(5,000円相当)を、無料配布すると発表したことで人が殺到しました。
午前9時の開店前には1.5キロにわたる行列ができ、ダイヤ配布の整理券はわずか1時間半でなくなったそうです。
騒動の原因は整理券をもらっても、この日のうちに受取れるのは330人だったそうで、長時間並んだ人たちから不満が噴出。怒号が飛び交い、警備員に詰め寄る人がたくさん現れたそうです。
同様のイベントは米ニューヨークの店舗でも開催され、そこでは大きな混乱はなかったために、日本の“過剰反応”が際だつ格好となりました。
肝心のダイヤもセッティングしなければ、身に着けることが出来ないのに、セッティングしたのは全体の約15%。残りの約280人は無料ダイヤをそのまま持ち帰ったそうです。
(猫に小判ならぬ、猫にダイヤ?)
一連の騒動について、ネット掲示板でも「なんと賎ましい」と、行列客のマナーの悪さを批判する書き込みが、溢れているそうです。
タイタニックでは自分の命と引き替えに、他人にボートの席を譲るある国の国民性。
片や5,000円相当の“無料”のダイヤに、血相を変える日本人の民度。
ファッションのセンスも民度も、まだまだ上辺だけのようです・・・
97歳の婦人だったのですが、船が沈んだ時は生後9週間だったそうです。
小さい時から私は造船技師になりたくて、タイタニック号の事は昔から本で知っていました。
客船としての船の魅力もありますが、この船はどうしても遭難にまつわるドラマに尽きます。
本を読んで一番印象に残っていたのが、事故の規模や経緯もさることながら、沈没間際の救命ボートをめぐる、生き残りをかけた人間模様です。
タイタニック号は完成当時世界最大の客船で、誰もが沈没する事など考えられなく、乗客人数分の救命ボートを載せてなかったため、1,513人の人が亡くなるという世界最悪の海難事故になりました。
その本では救命ボートに人が殺到し、収拾のつかない事態になったと書いてありました。
そして、混乱を収めたのが乗船していた楽団員による、“賛美歌”の合唱だったそうです。
それにより、乗客たちは冷静さを取り戻して、救命ボートには子供や女性に老人から、優先して乗ることになったとか。
この婦人もアメリカ移住のために一家で船に乗ったのですが、助かったのは母親と小さな兄に、生後9週間の本人だけで、父親は船と共に沈んだそうです。
昨日の会社での徹夜も原稿の待ち時間が多く、ネットでいろいろなニュースを見て、時間を潰しておりました。
その中にこのタイタニック号の事を、違う意味で考えさせられるニュースがありました。
「ダイヤ無料配布」で東京・銀座の街を大混乱させた、フランスの宝飾ブランド「モーブッサン」のニュースです。
店の対応の不備を問う声がある一方、行列客の行儀の悪さにも批判が集まり、中にはダイヤの引換券をネットで転売する人まで現れたとか。
モーブッサンはフランスの「5大宝飾店」のひとつで、1827年創業の老舗。
その名門ブランドが1日、銀座店で先着5,000人に0.1カラットのダイヤ(5,000円相当)を、無料配布すると発表したことで人が殺到しました。
午前9時の開店前には1.5キロにわたる行列ができ、ダイヤ配布の整理券はわずか1時間半でなくなったそうです。
騒動の原因は整理券をもらっても、この日のうちに受取れるのは330人だったそうで、長時間並んだ人たちから不満が噴出。怒号が飛び交い、警備員に詰め寄る人がたくさん現れたそうです。
同様のイベントは米ニューヨークの店舗でも開催され、そこでは大きな混乱はなかったために、日本の“過剰反応”が際だつ格好となりました。
肝心のダイヤもセッティングしなければ、身に着けることが出来ないのに、セッティングしたのは全体の約15%。残りの約280人は無料ダイヤをそのまま持ち帰ったそうです。
(猫に小判ならぬ、猫にダイヤ?)
一連の騒動について、ネット掲示板でも「なんと賎ましい」と、行列客のマナーの悪さを批判する書き込みが、溢れているそうです。
タイタニックでは自分の命と引き替えに、他人にボートの席を譲るある国の国民性。
片や5,000円相当の“無料”のダイヤに、血相を変える日本人の民度。
ファッションのセンスも民度も、まだまだ上辺だけのようです・・・