おいしいしあわせ

しあわせは いつもあたたかなキッチンから・・

思い出の街へ

2010年08月14日 | おいしいもの、外ごはん。
大学生はバイトに忙しく、次男も合宿中で不在。
オットと二人でどうすごそうか考えた休暇は、
思い出の街への旅となりました。
オホーツク、紋別市。

結婚してからほんの少し札幌で暮らしていましたが、
すぐに転勤の辞令。
札幌以外に住んだことのない私にとっては、
大きな不安の中たどり着いた街でした。
でも何があってもここで数年やっていくんだ・・
そんな覚悟も決めて。

色々あった4年でしたが、
思い返せば長男もここで授かり、
たくさんの人に助けられ、
懐かしい思い出、美味しい思い出、
土地に恵まれ、人に恵まれたどこよりも思い出深い街です。

画像は巨大蟹つめ。

「まだあったんだ~」(笑)

市内に入り、まず行ったのは住んでいた場所。
老朽化した私たちの住んでいた棟は建て替えられていたけれど、
他はすべてあの頃のままの佇まい。
見える景色も変わらない。
本当に涙が出そうになるくらい懐かしかった。


          

そして食べたいねと車中話しながら、
お盆休みでないことを願った駅前のそば処勝山のカツ丼。
これ、知っている人にはすごく懐かしい味だと思う。
嬉しいことにお店は開いていて、
懐かしい味を頬張りました。私も完食。(笑)

「ほうれん草が少し入っていたはず」と主張する私と、
「そうだっけ??」というオット。

やはり今も入ってました、ほうれん草。
やっぱりね。(笑)
少し濃いめ、すこし甘めのカツ丼だけれど、
懐かしくて美味しい。

すこし濃いめの味付けだけれど美味しかったからと、
引越してしばらくは一人で退屈に過ごすことの多かった私に、
オットが食べさせてくれたものでした。

一口食べると、
「あ~この味。」あの頃の記憶がよみがえります。
この街を離れて15年余り。
懐かしのカツ丼は何にも変わっていませんでした。


そしてメインストリートだった通りへ。
当時あった駅舎はなくなって駅前は、
バスターミナルになっていました。
ほんの少しの楽しみを求めて通った本屋さんも
手芸屋さんもなくなっていました。
お菓子屋さんはまだあったなぁ・・。   
大好きだったレストランもまだちゃんとありました。      

           

そして当時はメインストリートにあったはずの出塚水産。
探してもない。ないない・・。
しばらくうろうろ・・移転して大きな店舗になっていました。

これも懐かしい味。
揚げかまぼこ。
自宅で揚げて、揚げたてを食べられるように
「揚げ用」のかまぼこが売っているので
今でもお使いものにしたり、お取り寄せしたりしています。

我が家では、北海道で一番美味しいと思っているかまぼこです。

           

コーン天。

食べたいものを選んで、
お店の大きなフライヤーで揚げてもらうのはお味もまた格別。


           

ホタテ天。
他にも色々食べました。
後で気づいたのが、季節限定枝豆天。

う~食べたかった。(笑)

紋別の観光は、
もっと他に見るところもあるけれど、
住んでいたからこその懐かしい場所、懐かしい味を求めて、
市内を巡りました。

お隣の芝桜の街、滝上町。
妊娠中、山ほど食べていた牡蠣を
毎週買いに行ったサロマ湖。
時々お気に入りの魚屋さんに足を延ばして買い物した湧別町。

一通り回ってきました。
あの頃と変わらないもの、変わってしまったもの。

あれから変わらず続いているのは、この街で繋がった人とのご縁。
これからも大切に繋げていきたいと思っています。

思い出の街に行ってよかった。
そんな話をしながら札幌に戻ってきました。
2人で降り立ち、
この街で3人になった家族も今は4人。
そして二人で出かけることが出来るほどに大きくなりました。

変わる街並みのように、
家族も年々形を変えていくけれど、
あの日この街で、
初めてバスを降りたときの気持ちを忘れないように・・
思い出を巡る旅で、そんな思いを強くしましたよ。

思い出が多すぎて長くなりました。
最後まで読んでくださりありがとうございました。