ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

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楽しかった住吉踊り~繁昌亭二周年興行

2008-09-17 01:13:59 | 天満天神繁昌亭
繁昌亭前で、鏡割の準備をする、面々。


楽しかった、繁昌亭二周年記念興行、続編、いや本編。
今週も、忙しくて、遅く成りました。
火曜日からの、週始まりで、この一週間、すぐですな。


一、林家染左・・・・・・・「兵庫船」

二つ目(上方には無いが、12年目だとこの位置か)の染左さんが、
演じる、前座噺。・・・清潔感があってよろしいな。

喜六の程好いアホさ加減に、笑いがおきる。
ほのぼのとした、噺、安心して聴けますな。

開口一番に、染左さんが坐り「兵庫船」をする。
特別興行ならではの、取り組み。

大師匠がやられる「東の旅」など聴いてみたくなりましたなぁ。


二、笑福亭生喬・・・・・「犬の目」

風格さえ、出てきた、生喬さん。

医者のマクラを二つ。
一つ目は、家族全員の尿検査。
二つ目は、患者の三つの約束ごと。
特に、二つ目は最高。受けたとき生喬さん右手でガッツポーズ。
おもしろいので、生での出逢いをお楽しみに、
ここでのご披露は遠慮しときます。

噺は、「犬の目」。
目抜き通りとか、たこ焼のかえしとかの、クスグリ一切いれずとも、
笑福亭らしい、どっしりとした運びで、オモシロイ。

得意の、芝居噺とか、力の入った噺で、なくても、
一味違った、生喬さんでした。


三、笑福亭鶴二・・・・・「竹の水仙」

あらまぁ、生喬さんがかけそうな。
いつもの鶴二さんとは違う、「竹の水仙」

笑いの少ない噺だけに、ファンにとっては、
ヘンな、緊張感が増す。

ただし、噺は、水仙のごとく、さわやかで、
本日のトリの、林家一門のような、一席でした。


四、林家笑丸・・・・・・・「ほうじの茶」(ウクレレ落語・紙切り)

ウクレレと、風呂敷包みをもって、登場。

ウクレレでの「若い噺家のバラード」と思いきや、
「だったら、ダンサン、何でも思いの人が登場する・・・
魔法のアラジンのような設定で、ほうじ茶を炒る。

すると、ここで、「ウクレレ落語家」の登場。
そして、続いて、「紙きりの落語家」が出て来て、
後ろ向きで、ウサギを切り抜き、拍手喝采。
そうか、ウサギは林家一門の紋。
切り慣れているとは言え、お見事。

最後に、先祖が出て、お叱り・・・・
ほうじ(法事)が足らんと。

限られた時間の中で、盛りだくさんの芸。
表看板が、赤色で書いてあったので、色物扱い。

でも、一芸に秀でている笑丸さん。
「・・・・・・・の、バラード」、頭に、こびりついてまっせ。


五、露の都・・・・・・・・・「初天神」

ダイエットのはなし。
言われてみると、スラット。遠くから見ると、美人に。

大阪のおばはんのはなしに、女性客大いに沸く。
今日は、しっかりした噺家さんばかりで
あえて、私が落語しなくても、・・・と言いながら、

「嬶ぁ、羽織だせ。」
「初天神」、これがまた、よろしい。
子供が、主役になっての進め方。

天神さんに出掛ける前、おとんがはばかりヘ行っている時に、
前に行った、お姉ちゃんところの話、・・・おもしろいですな。

どの様な処か、解っているような、解っていないような、
無邪気なのか、解っておかんをなぶっているのか
この、寅ちゃん。ええ、子供でっせ。

都さんの「初天神」・・秀逸でおます。


六、桂米左・・・・・・・・・「禁酒関所」

それこそ、笑福亭の十八番(オハコ)、「禁酒関所」
番所の役人に趣きをおいた、演出。

おしっこをいれた、湯のみを飲むシーンでも、
なぜか、米朝一門の上品さが・・・。

スカッとさわやか、米左さん。
普段の酒ぐせは、思いのほか、悪かったりして。


七、林家染丸・・・・・・・「稽古屋」

染二さん時代から、40年振りの、生での出会い。
よろしいな・・・。唄も踊りも、・・完璧。

キセルを持ち、息抜きしようと思いきや、
弟子のまずい立振る舞いに、思わずキセルの吸うのをやめて、
指導する・・・。
お師匠はんの、教えぶり、よろしおますなぁ。

染丸師匠の良いものを、伝授、伝えたいという思いが、
日頃の弟子への、指導ぶりをと、垣間見る。

まさに、お師匠さんが、染丸師匠の「稽古屋」でした。


八、住吉踊り

全員に、生寿、染吉さんも加わっての「住吉踊り」

生喬、染吉さんの「かっぽれ」
生喬さん、お上手。指先まで、決まる。

都、鶴二さんの「まぬけ?」
二人の掛合い、おもしろかったですな。
鶴二さん、本当は上手いのか、下手なのか、解りまへんな。

染雀さんの「後ろ面」
すごいですな。・・・からだの柔らかさも必要。
正面向いて、踊っているように、見えましたで。

染丸、笑丸さんの「立ち回り?」
染丸師匠は勿論、笑丸さんもなかなかのもの。
さぞ、お師匠さんは、厳しいのでっしゃろ。

全てが、芸事。・・・華やかでよろしいでっせ。
二周年記念興行に相応しい、「住吉踊り」
良い思い出に成りました。




繁昌亭二周年特別興行・朝席
2008年9月15日(月)午前11;00開演

一、林家染左・・・・・・・「兵庫船」
二、笑福亭生喬・・・・・「犬の目」
三、笑福亭鶴二・・・・・「竹の水仙」
四、林家笑丸・・・・・・・「ほうじの茶」(ウクレレ落語・紙切り)
五、露の都・・・・・・・・・「初天神」
仲入り
六、桂米左・・・・・・・・・「禁酒関所」
七、林家染丸・・・・・・・「稽古屋」
八、住吉踊り
コメント
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