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ひらがなの生い立ちは、漢字の意味を完全に払拭するために漢字ではない文字のにならなくてはならない。その強い指向が高まって、やがて、漢字を使った仮字=万葉仮名(漢字)は女手(ひらがな)へと一大変身をとげることになった。
女手=ひらがなと、知っただけでも、この本を手にした価値はありますな。
そして、日本語を書記するために、漢字、ひらがな、カタカナの三種の文字があるのではなく、三種の文字とともにある言葉が日本語をつくっている。
「漫画」「まんが」「マンガ」も、「桜」「さくら」「サクラ」もこの言葉の持つ意味合いは微妙に違う。
それと、色紙なんぞに書く時には、敢えて字を抜く、脱字とはどういうことかと言えば、これは隠字、字を隠し伏せる伏字だと。まさにミステリーの紐解きのようで、昔の人はいろんな処に愉しみを見出してたんですな。
短歌作りの際、ひらがなが好きなごまめ、どこか女っぽいところがあるのか、逆に大切にしたいですな。
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