今日は久しぶりに、島之内ヘ、
当日券なので、入れるのか、
朝、電話入れると、・・・「当日券もありますが」、と
頼りなく、かつあいそないご返事・・・・・。
なにか、お役所仕事の、においがしましたで。
前売りは、1時15分から発売買って並ぶと50番めぐらい
30分の開場には、約100人の列。
落語人気は、繁昌亭人気だけか。
開演時は約6分の180人。
一、桂まめだ・・・・・・・・・・・・「子ほめ」
大阪ミナミの都会に、まめだが出没と、
この機会を逃すと、文福一座を求めて、奈良の方まで
行かなくてはならないので、まめださん見たさにこの会ヘ。
怖いもの見たさで見ましたが・・・・・・なんと期待を超えた舞台。
おびえた表情。心の窓というマナコは、イキイキと怯え
宙を彷徨う。何とも言えぬ間。客も一緒に次の台詞を探す。
客席の、台詞、一つ一つに集中した、静けさ。
まるで、京都の山水庭園を見るごとく、無の世界。
私は、途中から目をとじて聞いていたが、
隣のご夫婦は、おもわず、こんなハラハラする高座初めてと。
次に出てきた生喬さんが、たぶん50年後もあの舞台でしゃろ。
楽しめましたか~と。
楽しめなかったですが、十分に堪能致しました。
味が不味いというより、味付け忘れた料理。
変な、後味は全く無く、なんとも言えぬさっぱり感。
金返せと思わないのは、まめださんの人柄か。
ほんと落語は、最後は演者、そのひとなりの芸ですな。
噺は「子ほめ」、ネタを忘れさせるぐらいの
まめだワールドに、たっぷり浸されましたな。
二、笑福亭生喬・・・・・・・・・・「竹の水仙」
マクラで、網走ヘ行った時のこと。
刑務所の隣接の記念館で見つけた土産物。
Tシャツが「脱獄囚」とあり、レジのおねえさんの胸には
「模範囚」と、買おうと思ったが、思いとどまった。
今日は、竹の水仙、左甚五郎の話。
この左には、出身が飛騨で、その飛騨がなまって左に。
酒のみで、左党で、左にと、
酒飲がなぜ、左党と・・・。これは大工からきていると、
良い大工は、左手にのみしか持たぬ為、
左は、のみだけ、から、呑みだけになったと・・。
諸説、色々ありますが。
噺は、竹の水仙、旅籠の女将さん、主人、武家の家来
それぞれが上手い。
でも、いつもの生喬さんからすると、あっさりめ。
この噺のスタンダードはいかなるものか。
竹の水仙、難しい噺ですな。
三、笑福亭伯枝・・・・・・・・・・「長短」
なかなかの、おもしろさ。
特にせっかちの男が、勢いある台詞と共に活き活き。
顔の表情もたっぷりに、東京の金馬師匠を彷彿。
(金馬師匠が長短を演じたかは、定かではないが)
怒り、怒鳴りの芸はピッタリか。
その様な噺は、他には何があるのか。
四、桂春若・・・・・・・・・・・・・・「鴻池の犬」
良かったですな、春團冶一門で一番、品がありました。
押すでも無く、引くでも無く。
そして、手を抜かず、きっちりと噺をすすめる。
鴻池さんの暮らしぶりが、クロを通して伝わってくる。
マクラを三つ披露。
地震の話。○「すごい、地震やったな」
△「周りの全てが、潰れてしまたな」
○「でも、あの古い時計台だけ、きちんと、残ってるで」
△「あぁ、あれ、昔から、一時間おくれてんねん」
長生きの話。
○「あの、おたくの先生、400才と聞いたんですが本当ですか」
弟子「私は、200才ですので、確かな事は、解りません」
妻「あなた、私、40才には見えないでしょう」
夫「ああ、昔は、見えたのに」
このはなしは、今日で四回目などと言いながらの
話ぶりがまた良い。反応見ながら、楽しみながらのご披露。
春團冶一門では、既に独自の世界の福團冶さん、
笑福亭味の骨太の梅團冶さん、新作のシュールな味の
小春團冶さん。・・・春若さん、初めて春團冶師匠のにおいがする。
上品さと、粋さ、そして人に対する優しさが噺の中に溢れる。
春若さん、これから、落語会探して、いきまっせ。
五、月亭八天・・・・・・・・・・・・「星野屋」
昔は、おめかけさん、おてかけさんと呼ばれる二号さんがいてた。
一升枡の四分一を「こなから」と言い。二合半のこと。
そこから、二号はんを、「こなから」と(実は聞き逃したので確かでは無いが)
しゃれてますな。
八天さん、何をやらしても、おもしろい、そつがない。
演目は「星野屋」、旦那とおめかけさんの噺。
男と女。女の方が、一枚うわて。そのまたうわてがおかん。
それを、八天さん、見事に演じる。
まあ、昔から女の幽霊は多くありますが、男の幽霊は少ない。
、男は、未練たらしいですが、本来幽霊にもなれない。
この、勝負、結局、誰が勝ったのか、裏切られた女の心を
知ったところで、なんか晴れぬ旦那の心、お察しいたします。
でも、八天さんの、十八番ネタは何なのか、全てが上手すぎて
ハマリの噺が浮かばない。・・・小言幸兵衛なんぞいかかなもんか。
これと言うのに出合うまで、まだまだ聴き続けまっせ・
六、笑福亭福笑・・・・・・・・・・「絶対絶命」
最初に、言葉について、
KY・・・空気が読めぬ人。
昔、頭がきれると言えば、聡明な人のこと。
今、頭がきれると言えば、キレタ態度のこと。
適当は、今アバウトの意に使っているが、
本来、適していて、妥当なことであり、
昔の試験問題には、次の( )に適当な言葉を選び入れよ。と
ほんま、言葉は進化しているのか、退化しているのか
まあ、変化しているのは、事実ですが。
話は、「絶体絶命」だが、よくミスプリントで「絶対絶命」と・・。
お腹の調子が悪くて、ウンチがしたくて悪戦苦闘する女性が、
トイレを探し回る話。
「ブリブリ、ピュー。ブチュバルブリグチュバリビリピープー」
と何とも、言えぬ擬音、濁音、汚音、匂音、臭音、卑音、猥音。
の音パレード。・・・・すざましいでっせ。
トイレがなくて、苦しむ様、誰もが経験したこのとある情景。
あまりの苦しみの表情に、なぜか笑いがでてしまう。
解ってはいながら、はまっていけない、
禁断の福笑ワールドを、ついに覗いてしまいました。
まめださんに始まり、福笑師匠で終った、
怖い物見たさに、たっぷり応えた、
あぁ、独自の世界でした。
島之内寄席・十月
2008年10月18日(土)午後2:00~
ワッハ上方5F・ワッハホール
一、桂まめだ・・・・・・・・・・・・「子ほめ」
二、笑福亭生喬・・・・・・・・・・「竹の水仙」
三、笑福亭伯枝・・・・・・・・・・「長短」
四、桂春若・・・・・・・・・・・・・・「鴻池の犬」
中入り
五、月亭八天・・・・・・・・・・・・「星野屋」
六、笑福亭福笑・・・・・・・・・・「絶対絶命」
当日券なので、入れるのか、
朝、電話入れると、・・・「当日券もありますが」、と
頼りなく、かつあいそないご返事・・・・・。
なにか、お役所仕事の、においがしましたで。
前売りは、1時15分から発売買って並ぶと50番めぐらい
30分の開場には、約100人の列。
落語人気は、繁昌亭人気だけか。
開演時は約6分の180人。
一、桂まめだ・・・・・・・・・・・・「子ほめ」
大阪ミナミの都会に、まめだが出没と、
この機会を逃すと、文福一座を求めて、奈良の方まで
行かなくてはならないので、まめださん見たさにこの会ヘ。
怖いもの見たさで見ましたが・・・・・・なんと期待を超えた舞台。
おびえた表情。心の窓というマナコは、イキイキと怯え
宙を彷徨う。何とも言えぬ間。客も一緒に次の台詞を探す。
客席の、台詞、一つ一つに集中した、静けさ。
まるで、京都の山水庭園を見るごとく、無の世界。
私は、途中から目をとじて聞いていたが、
隣のご夫婦は、おもわず、こんなハラハラする高座初めてと。
次に出てきた生喬さんが、たぶん50年後もあの舞台でしゃろ。
楽しめましたか~と。
楽しめなかったですが、十分に堪能致しました。
味が不味いというより、味付け忘れた料理。
変な、後味は全く無く、なんとも言えぬさっぱり感。
金返せと思わないのは、まめださんの人柄か。
ほんと落語は、最後は演者、そのひとなりの芸ですな。
噺は「子ほめ」、ネタを忘れさせるぐらいの
まめだワールドに、たっぷり浸されましたな。
二、笑福亭生喬・・・・・・・・・・「竹の水仙」
マクラで、網走ヘ行った時のこと。
刑務所の隣接の記念館で見つけた土産物。
Tシャツが「脱獄囚」とあり、レジのおねえさんの胸には
「模範囚」と、買おうと思ったが、思いとどまった。
今日は、竹の水仙、左甚五郎の話。
この左には、出身が飛騨で、その飛騨がなまって左に。
酒のみで、左党で、左にと、
酒飲がなぜ、左党と・・・。これは大工からきていると、
良い大工は、左手にのみしか持たぬ為、
左は、のみだけ、から、呑みだけになったと・・。
諸説、色々ありますが。
噺は、竹の水仙、旅籠の女将さん、主人、武家の家来
それぞれが上手い。
でも、いつもの生喬さんからすると、あっさりめ。
この噺のスタンダードはいかなるものか。
竹の水仙、難しい噺ですな。
三、笑福亭伯枝・・・・・・・・・・「長短」
なかなかの、おもしろさ。
特にせっかちの男が、勢いある台詞と共に活き活き。
顔の表情もたっぷりに、東京の金馬師匠を彷彿。
(金馬師匠が長短を演じたかは、定かではないが)
怒り、怒鳴りの芸はピッタリか。
その様な噺は、他には何があるのか。
四、桂春若・・・・・・・・・・・・・・「鴻池の犬」
良かったですな、春團冶一門で一番、品がありました。
押すでも無く、引くでも無く。
そして、手を抜かず、きっちりと噺をすすめる。
鴻池さんの暮らしぶりが、クロを通して伝わってくる。
マクラを三つ披露。
地震の話。○「すごい、地震やったな」
△「周りの全てが、潰れてしまたな」
○「でも、あの古い時計台だけ、きちんと、残ってるで」
△「あぁ、あれ、昔から、一時間おくれてんねん」
長生きの話。
○「あの、おたくの先生、400才と聞いたんですが本当ですか」
弟子「私は、200才ですので、確かな事は、解りません」
妻「あなた、私、40才には見えないでしょう」
夫「ああ、昔は、見えたのに」
このはなしは、今日で四回目などと言いながらの
話ぶりがまた良い。反応見ながら、楽しみながらのご披露。
春團冶一門では、既に独自の世界の福團冶さん、
笑福亭味の骨太の梅團冶さん、新作のシュールな味の
小春團冶さん。・・・春若さん、初めて春團冶師匠のにおいがする。
上品さと、粋さ、そして人に対する優しさが噺の中に溢れる。
春若さん、これから、落語会探して、いきまっせ。
五、月亭八天・・・・・・・・・・・・「星野屋」
昔は、おめかけさん、おてかけさんと呼ばれる二号さんがいてた。
一升枡の四分一を「こなから」と言い。二合半のこと。
そこから、二号はんを、「こなから」と(実は聞き逃したので確かでは無いが)
しゃれてますな。
八天さん、何をやらしても、おもしろい、そつがない。
演目は「星野屋」、旦那とおめかけさんの噺。
男と女。女の方が、一枚うわて。そのまたうわてがおかん。
それを、八天さん、見事に演じる。
まあ、昔から女の幽霊は多くありますが、男の幽霊は少ない。
、男は、未練たらしいですが、本来幽霊にもなれない。
この、勝負、結局、誰が勝ったのか、裏切られた女の心を
知ったところで、なんか晴れぬ旦那の心、お察しいたします。
でも、八天さんの、十八番ネタは何なのか、全てが上手すぎて
ハマリの噺が浮かばない。・・・小言幸兵衛なんぞいかかなもんか。
これと言うのに出合うまで、まだまだ聴き続けまっせ・
六、笑福亭福笑・・・・・・・・・・「絶対絶命」
最初に、言葉について、
KY・・・空気が読めぬ人。
昔、頭がきれると言えば、聡明な人のこと。
今、頭がきれると言えば、キレタ態度のこと。
適当は、今アバウトの意に使っているが、
本来、適していて、妥当なことであり、
昔の試験問題には、次の( )に適当な言葉を選び入れよ。と
ほんま、言葉は進化しているのか、退化しているのか
まあ、変化しているのは、事実ですが。
話は、「絶体絶命」だが、よくミスプリントで「絶対絶命」と・・。
お腹の調子が悪くて、ウンチがしたくて悪戦苦闘する女性が、
トイレを探し回る話。
「ブリブリ、ピュー。ブチュバルブリグチュバリビリピープー」
と何とも、言えぬ擬音、濁音、汚音、匂音、臭音、卑音、猥音。
の音パレード。・・・・すざましいでっせ。
トイレがなくて、苦しむ様、誰もが経験したこのとある情景。
あまりの苦しみの表情に、なぜか笑いがでてしまう。
解ってはいながら、はまっていけない、
禁断の福笑ワールドを、ついに覗いてしまいました。
まめださんに始まり、福笑師匠で終った、
怖い物見たさに、たっぷり応えた、
あぁ、独自の世界でした。
島之内寄席・十月
2008年10月18日(土)午後2:00~
ワッハ上方5F・ワッハホール
一、桂まめだ・・・・・・・・・・・・「子ほめ」
二、笑福亭生喬・・・・・・・・・・「竹の水仙」
三、笑福亭伯枝・・・・・・・・・・「長短」
四、桂春若・・・・・・・・・・・・・・「鴻池の犬」
中入り
五、月亭八天・・・・・・・・・・・・「星野屋」
六、笑福亭福笑・・・・・・・・・・「絶対絶命」