・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・鰻の寝床・雀のおやど・・・・・・・・・・・・・・・・
昨日、初めて都んぼさんの会で、雀のおやどヘ。
細長い会場に、50人の大入満員。
ゲストの吉坊、呂竹さんの人気か。、
一、笑福亭呂竹・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「色事根問」
笑福亭は、亜流とお思いでしょうが、出て来るなりよろしくと。
都んぼさんの会ですから、
桂それも米朝一門が主流とお思いでしょうが
亜流の、笑福亭、出家した橋元知事の、呂竹です。
今日は、敵地ヘ乗込んできた、アウェイの気持です・・と。
でも、私は、笑福亭びいき、一緒にアウェイの気持で応援しまっせ。
噺は、「色事根問」・・・・・男性がおなごはんにもてるには、
十の内、一つぐらい備わっていると・・惚れますと。
「一見栄」、「二男」、「三金」、「四芸」、「五精」、「六おぼこ」
「七科白」、「八力」、「九肝」、「十評判」・・・・。
四芸までは、「稽古屋」あたりで、よく聴くが、
そのあとを、十までこと細かに説明。
特に、最後の九肝、十評判、あたりは、おもしろい。
自分に、置き換えると、すべてが中途半端で、
まあおなごはんには、なかなか、もてまへんなぁ。
呂竹さん、「ぶりのアラ」で、骨太うて、血生臭い、
笑福亭の芸、よろしおましたで。
二、桂都んぼ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「犬の目」
いっそ建て直した方が、良いのに都んぼさんの「犬の目」
ビフォーアフターという、リフォームのTV番組があり、
柱だけ残して、すべて改装というのがよくありますが、
いっそ、全部潰して建て直した方が良いのにと
常々、思っていましたが。
今日の、都んぼさんの「犬の目」前座噺、ギャグ満載、サービス精神で
おもしろくしようと、しかし、陽気な医者になりすぎて・・・・。
別名「いちびり医者」の一歩手前。
目玉が無くなってから、医者が困りはてるのが、薄まり、
「緊張と緩和」の、緊張が無く、だらだらの犬の目に。
何事も、ほどほどに、世の常、このほどほどが難しいんですけど。
三、桂吉坊・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「祝いの壺」
出囃子が鳴り出すと、後ろのおばさんが、
「吉坊さん、中学生みたいで、可愛いで」
出てくると、二人揃って、「まあ、ほんまやな。」
まるで、落語界のアイドルです。
色事根問で言うと、四芸と六未通(おぼこ)の掛け合せですな。
まずは、大師匠の米朝さんのご病気の状態を。
お話を聞くには、お元気そうで、倒れる前以上に聡明になられたと。
この噺、上方で演られるのは、米朝師匠と私ぐらい。
何故かと言えば、ずばりおもしろないからです。と
米朝師匠にも、最初に「この噺、おもしろない」とぶっちゃけとけと。
そう言うといて、小さな笑いでも笑うて貰わんと辛いで・・。
めったにない噺なので、あらすじを。
気の良い、二人が、ただ酒を呑もうと算段をする。
昔、心やすかった芸妓が店を持ったので、祝いを持って行ったら
開店早々は当座の金は取らないから、まずは安心して呑もうと。
水壺を祝いに持って行こうと思うが、相場は、二円から三円。
ただ、二人合わせても、お金は二十五銭しか無い。
古道具屋と交渉していると、訳ありの壺、昔大家の隠居が
熱病にかかった時、八卦見が、鬼門に便所をつくれと、
その際使った、雪隠壺ならと、二十五銭で購入。
それを持って行くと、壺は早速使わしてもらうと。
座敷は、上等の酒とありあわせの漬物と吸物の料理が出てくる。
これをつくっている水。先程の水壺の水を使っていると聞くと
もみなく、口にでき無い。
そのあと、出てくる芸妓が70、80才で、いたってお婆さん。
そのお婆さんが浮かれて、
オチは、「うわぁ、おばんが浮かれておったで」
「ババは、浮くはず、せっちん壺に、水はったんやから」
噺は、とても綺麗なのに、オチはいたって・・・・・・・。
でも、吉坊さん、珍しい噺、残そうという意気込み、よろしいな。
四、桂都んぼ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「佐々木裁き」
四郎吉の子供のかわいさ、都んぼさん、ピッタリ。
「綱五郎、そちゃえらいせがれをもったなぁ」
「かかる少児は、導きようによっては天晴れ世の役に立つ人間にも
なろうが、一つ間違えれば恐るべき人物になるかも知れぬ」
後の、天満与力と出世する。生い立ちの話と、講釈っぽい噺。
これの正反対が、「鬼あざみ」か、三つ子の魂、百まで。
小さい時、子供は親を見て育つ。
そう言う意味で、
この噺の立て役者は親父の、高田屋綱五郎はんでしゃろか。
子供が、幼い時の、親の責任は、いずれにしても、重いですな。
三人三様の個性が際立って、おもしろく、楽しめました。
今日、朝から、嫁さんと一緒に、「綾小路きみまろ」の先行販売の
電話いれてましたが、30分して、ようやく繋がった。
まあ、人気の公演、チケット購入するだけでも大変ですな。
第27回・つるはしを飛ぶ都んぼ
2009年4月1日(水)午後7;00開演
雀のおやど
一、笑福亭呂竹・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「色事根問」
二、桂都んぼ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「犬の目」
三、桂吉坊・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「祝いの壺」
四、桂都んぼ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「佐々木裁き」
09-23-98
昨日、初めて都んぼさんの会で、雀のおやどヘ。
細長い会場に、50人の大入満員。
ゲストの吉坊、呂竹さんの人気か。、
一、笑福亭呂竹・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「色事根問」
笑福亭は、亜流とお思いでしょうが、出て来るなりよろしくと。
都んぼさんの会ですから、
桂それも米朝一門が主流とお思いでしょうが
亜流の、笑福亭、出家した橋元知事の、呂竹です。
今日は、敵地ヘ乗込んできた、アウェイの気持です・・と。
でも、私は、笑福亭びいき、一緒にアウェイの気持で応援しまっせ。
噺は、「色事根問」・・・・・男性がおなごはんにもてるには、
十の内、一つぐらい備わっていると・・惚れますと。
「一見栄」、「二男」、「三金」、「四芸」、「五精」、「六おぼこ」
「七科白」、「八力」、「九肝」、「十評判」・・・・。
四芸までは、「稽古屋」あたりで、よく聴くが、
そのあとを、十までこと細かに説明。
特に、最後の九肝、十評判、あたりは、おもしろい。
自分に、置き換えると、すべてが中途半端で、
まあおなごはんには、なかなか、もてまへんなぁ。
呂竹さん、「ぶりのアラ」で、骨太うて、血生臭い、
笑福亭の芸、よろしおましたで。
二、桂都んぼ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「犬の目」
いっそ建て直した方が、良いのに都んぼさんの「犬の目」
ビフォーアフターという、リフォームのTV番組があり、
柱だけ残して、すべて改装というのがよくありますが、
いっそ、全部潰して建て直した方が良いのにと
常々、思っていましたが。
今日の、都んぼさんの「犬の目」前座噺、ギャグ満載、サービス精神で
おもしろくしようと、しかし、陽気な医者になりすぎて・・・・。
別名「いちびり医者」の一歩手前。
目玉が無くなってから、医者が困りはてるのが、薄まり、
「緊張と緩和」の、緊張が無く、だらだらの犬の目に。
何事も、ほどほどに、世の常、このほどほどが難しいんですけど。
三、桂吉坊・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「祝いの壺」
出囃子が鳴り出すと、後ろのおばさんが、
「吉坊さん、中学生みたいで、可愛いで」
出てくると、二人揃って、「まあ、ほんまやな。」
まるで、落語界のアイドルです。
色事根問で言うと、四芸と六未通(おぼこ)の掛け合せですな。
まずは、大師匠の米朝さんのご病気の状態を。
お話を聞くには、お元気そうで、倒れる前以上に聡明になられたと。
この噺、上方で演られるのは、米朝師匠と私ぐらい。
何故かと言えば、ずばりおもしろないからです。と
米朝師匠にも、最初に「この噺、おもしろない」とぶっちゃけとけと。
そう言うといて、小さな笑いでも笑うて貰わんと辛いで・・。
めったにない噺なので、あらすじを。
気の良い、二人が、ただ酒を呑もうと算段をする。
昔、心やすかった芸妓が店を持ったので、祝いを持って行ったら
開店早々は当座の金は取らないから、まずは安心して呑もうと。
水壺を祝いに持って行こうと思うが、相場は、二円から三円。
ただ、二人合わせても、お金は二十五銭しか無い。
古道具屋と交渉していると、訳ありの壺、昔大家の隠居が
熱病にかかった時、八卦見が、鬼門に便所をつくれと、
その際使った、雪隠壺ならと、二十五銭で購入。
それを持って行くと、壺は早速使わしてもらうと。
座敷は、上等の酒とありあわせの漬物と吸物の料理が出てくる。
これをつくっている水。先程の水壺の水を使っていると聞くと
もみなく、口にでき無い。
そのあと、出てくる芸妓が70、80才で、いたってお婆さん。
そのお婆さんが浮かれて、
オチは、「うわぁ、おばんが浮かれておったで」
「ババは、浮くはず、せっちん壺に、水はったんやから」
噺は、とても綺麗なのに、オチはいたって・・・・・・・。
でも、吉坊さん、珍しい噺、残そうという意気込み、よろしいな。
四、桂都んぼ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「佐々木裁き」
四郎吉の子供のかわいさ、都んぼさん、ピッタリ。
「綱五郎、そちゃえらいせがれをもったなぁ」
「かかる少児は、導きようによっては天晴れ世の役に立つ人間にも
なろうが、一つ間違えれば恐るべき人物になるかも知れぬ」
後の、天満与力と出世する。生い立ちの話と、講釈っぽい噺。
これの正反対が、「鬼あざみ」か、三つ子の魂、百まで。
小さい時、子供は親を見て育つ。
そう言う意味で、
この噺の立て役者は親父の、高田屋綱五郎はんでしゃろか。
子供が、幼い時の、親の責任は、いずれにしても、重いですな。
三人三様の個性が際立って、おもしろく、楽しめました。
今日、朝から、嫁さんと一緒に、「綾小路きみまろ」の先行販売の
電話いれてましたが、30分して、ようやく繋がった。
まあ、人気の公演、チケット購入するだけでも大変ですな。
第27回・つるはしを飛ぶ都んぼ
2009年4月1日(水)午後7;00開演
雀のおやど
一、笑福亭呂竹・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「色事根問」
二、桂都んぼ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「犬の目」
三、桂吉坊・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「祝いの壺」
四、桂都んぼ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「佐々木裁き」
09-23-98