ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

一人お得な~巴の会

2009-04-05 23:16:15 | 笑福亭鶴二
・・・・・・・・・・・・・・・・・四人でも巴とは、これいかに・・・・・・・・・・・・・

巴の会、各人がトリネタ級の得意ネタで勝負。
見応えのある落語会に。

日曜の夜席、5時半開演で、指定席なのは嬉しいですな.


幕が開くと、向かって左から、生成り色の遊喬さん、
浅茅色の瓶太さん、鮮やか空色の文鹿さん、藤色の鶴二さん。
春らしい、色とりどりの着物で登場。
まずは、満員のご入場に対し、御礼。

三日前に、前売り券の250枚完売し、当日券の30枚も売れ、
280名の大入満員。誠に有難う御座います。

鶴二さん、二、三日前まで、この会のパンフレットをつくっておらず
急遽、夜にパソコンで作って、深夜にローソンにてコピー。
両面コピーなので、上手くいかず、なんと30枚も失敗。
でも、ローソンさん、失敗分お金取らず・ラッキーと。

文鹿さん・・そんなんあたりまえでっせ・・と。
皆で盛り上がったのに、なぜ水をさすと、一同のツッコミ喰らう。

瓶太さん、鶴二さん、共にお子さんが、めでたく高校入学とか・・。
まずは、和気藹々と、巴の会、スタート。



一、笑福亭瓶成・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「いらちの愛宕詣り」

先月、聴いたとこだが、結構はまる。
解っていながら、笑うべきところで、笑えるのは、
この噺、瓶成さんの得意ネタになったと云うことか。
もう一度、同じネタでも聞きたくぐらい
若さがあって、勢いのある「いらち・・・・」でございました。

是非、やんちゃぶりの延長で、「天災」など聴いてみたいですな。


二、桂文鹿・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「貧乏花見」

季節ネタ、「貧乏花見」
気で気を養う。長屋の連中。
文鹿さん、武士は食わねど高楊枝という風情で。
長屋の貧乏らしさ、せこさがでず、見かけで損か。

まあ、今日ぐらいが満開、今週末が、桜の見納め。
一度、私も、「花見」に行かなければ。


三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「紙屑屋」

出てくるなり、「待ってました」の掛け声。

「紙屑屋」、これも、昨年の独演会の時のネタおろしから、
鶴二さんの十八番(オハコ)の仲間入り。

踊りといい、なんといっても、下座からの本格的な唄の声と
三味の音。・・・本日は林家和女さんと寺西美紀さん。

紙屑屋、上方落語の総合芸術、発揮のネタですな。
鶴二さん・・・・・・・・・・・・・「大当たり」。

本日の紙屑屋、所属の松竹芸能の方で、カメラ2台で収録。
家でも、鶴二さんの芸、堪能できるよう、
早めのDVDの販売、希望致しまっせ。


四、笑福亭遊喬・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「住吉駕籠」

この噺、やはり笑福亭ですな。遊喬さんですな。

酔っ払いが、駕籠屋をなぶるところ、
あまりのしつこさに、三度目には、
「よう知ってま」、「おそで、磯辺裏に住んでた、
顔にパラパラとソバカスのある河内の狭山のジエモンさんの孫
・・・・・・・・・ポチもいれて、二分一朱・・・嘘やない証拠に・・」
「海老の鬼殻焼き、イカの鹿の子焼き、玉子の巻き焼き、
焼き、焼き、焼き」・・・・ここのところ、宜しいな。

この噺、主役は「駕籠」、乗り手は次々変わる。
茶店の主人、酔っ払い、武士、堂島の相場師。
ゲン直しに、駕籠の向き変えとけ
あれが、場面転換なんですな。

遊喬さん、笑福亭のオハコ、楽しめましたで。


五、笑福亭瓶太・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「鴻池の犬」

クロが、鴻池さんに貰われてからは、土地の実力犬になり、
当時争ったのが、「麻生」といい麻生総理の物まねを挿入。
瓶太さんのサービスたっぷりの「鴻池の犬」

犬の兄弟愛を、ウエットではなく、ドライに・・
滑稽噺風に、演出。

私は、年寄なのかやはり兄貴の「クロ」と、弟の「シロ」が
出逢うてからの兄弟のお互いの、人情味、いや犬情味が好きです。

でも、この噺。・・・・・鴻池さんと犬がひっつくなんて。
誰が考えた、なんてようできた噺ですな。
作者は誰、何方か教えてください。

片方の金満家、「住友の猫」では、
人情噺では無く怪談噺になりますけど。

まあ、巴の会、各人、たっぷりの大ネタ、披露。
堪能しましたで・・・・・。





巴の会
2009年4月5日(日)午後5:30開演
天満天神繁昌亭

一、笑福亭瓶成・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「いらちの愛宕詣り」
二、桂文鹿・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「貧乏花見」
三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「紙屑屋」
仲入り
四、笑福亭遊喬・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「住吉駕籠」
五、笑福亭瓶太・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「鴻池の犬」

09-24-103
コメント
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