
志ん朝と上方
岡本和明
アスペクト・1800円
☆
図書館で借りてきた3冊の中の一冊。
三代目桂春團治、笑福亭仁鶴、露の五郎兵衛、内海英華が、
志ん朝師匠の想い出を語る。
その中身は、鏡のごとく、語り手の上方が浮彫りに。
志ん朝さんが最も敬愛した上方の噺家は、六代目松鶴であると。
志ん朝師匠は、四段目(蔵丁稚)を譲り受けている。
弟子の仁鶴との二人会がなぜ十年も続いたかの問いに、
「いちばん、大阪くさいから」と仁鶴師匠の芸を評価しており。
その根底には、志ん朝さんは、京都より大阪、大阪は北より南が好き。
大阪のベタが好き。・・・・そして笑福亭が・・・好き。につながる。
ええぞ・・・志ん朝。
そして、カラオケの曲は、「宗右衛門町ブルース」。
志ん朝の落語に多大の影響を及ぼしたものは、
三木のり平と上方落語であるとますます嬉しくなりますな。
東京落語の中でも、私の一番手持ちのCDが多いのが志ん朝さん。
その志ん朝さんが、上方贔屓とは真にうれしい限りでおますな。
今夜は、大好きな「厩火事」でも聴きながら、寝ましょうか。
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