
談志絶倒昭和落語家伝
立川談志
大和書房・2600円
☆☆
立川談志が、昭和の名人を自分の見たことだけを基準に、
すき放題、こけおろす。
名人、円生、柳好、文楽を筆頭に、少ない思い出と浅いエピソードと
言いながら、ここまで名人の細部まで見ている噺家は、東京でも
いないのではないか・・何を見るにもへそまがりであるが
本質を見る談志ならでは名人紹介・・・・・・まさに生き字引。
落語とは何かを伝えるべく、談志しかできない次世代への
歴代の師匠連と談志本人も加えた、伝承すべき、落語家伝である。
いつものごとく、論理めいて、自分の世界ヘ引きずり込もうと
しているが、その根底には、落語を愛する心意気が脈々と流れている。
あとがきには、久しぶりに書いた。疲れた。もう駄ァ目。
立川談志、終わりに近い。いや、もう終わったか。
「落語とは何か」が解ったのは六十代だったと、つまり遅咲きだ。
それでよかった。それで今があり、満足がある。
いつ死んでも構わない。いや、仕方ない。・・・・いたって弱き。
今、体調をこわされていますが、談志師匠には、弱気は似合わない、
早く元気になられて、再び舞台でのあの毒舌を期待しますな。
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