
毎月新聞
佐藤雅彦
中公文庫・648円
☆☆☆☆☆
「毎月新聞」、毎日新聞の夕刊に月一回の割で掲載。
1998年から2002年の毎月、日本一小さな全国紙として、
佐藤雅彦さんが、御自身の出来事と想いを書かれている。
3コマまんがの「ケロパキ」もあり、2003年以降は単行本でも
あり、追いついて買わなければ、そして、朝日から毎日に新聞
変えようかと、それぐらい、次が読みたくなる本。
でも、実は、この新聞、この本に掲載されている、
47話(2002年9月18日(水))で終わっている。
ホットするような、そして淋しい想い。
ちょうど、昨日、仕事で津山へ、その高速バスの中で完読。
第22号の「情報の力関係」はズバリ、売場でのPOPに通じるし、
第31号の「これを~とする」は、信じるものこそ救われる、
これをすべてとする、これをBESTとする。
信じる者が儲けになると、今日一日の仕事に通じる。
でも、経済的に、論理的に、述べていると思うと、第34章の
「真夏の葬儀」では、感情的に、情けの部分に訴えるられる。
バスの中なのに、不覚にも目頭が熱くなる。・・かっこ悪い。
なんという文章の力、文章の情報・・・とても恐ろしい。
この、4年に亘る、47号のミニ新聞がすべて掲載。
毎日新聞の購読者には、既にご承知にの感動かも知れませんが
初めての出逢いした私には、最高の喜び。
一気に読むというのでは無く、何度も本を閉じる。
それを、車中で何度となく繰り返す。
今から、思うと一番感動した時の、私の本の読み方か。
昨日まで気づかない「日常のクラクラ構造」は、クスリの笑い。
今、日頃感じている、よき刺激であり、よきお手本となる一冊。
この本の出逢いが、私にとっての、クラクラ感覚でおます。
早速、大阪着後、梅田のヒルトンの上の、JUNKUDOで、
佐藤雅彦さんの「プチ哲学」、買いましたでぇ。
落語会、行けぬ分、本で紛らわしていますが、
来月は、落語会に足を運ぶぞ・・・。
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