ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

クラクラ感覚との出逢い~毎月新聞・佐藤雅彦

2009-09-27 12:21:18 | 本の少し

毎月新聞
佐藤雅彦
中公文庫・648円
☆☆☆☆☆

「毎月新聞」、毎日新聞の夕刊に月一回の割で掲載。
1998年から2002年の毎月、日本一小さな全国紙として、
佐藤雅彦さんが、御自身の出来事と想いを書かれている。

3コマまんがの「ケロパキ」もあり、2003年以降は単行本でも
あり、追いついて買わなければ、そして、朝日から毎日に新聞
変えようかと、それぐらい、次が読みたくなる本。

でも、実は、この新聞、この本に掲載されている、
47話(2002年9月18日(水))で終わっている。
ホットするような、そして淋しい想い。

ちょうど、昨日、仕事で津山へ、その高速バスの中で完読。
第22号の「情報の力関係」はズバリ、売場でのPOPに通じるし、
第31号の「これを~とする」は、信じるものこそ救われる、
これをすべてとする、これをBESTとする。
信じる者が儲けになると、今日一日の仕事に通じる。

でも、経済的に、論理的に、述べていると思うと、第34章の
「真夏の葬儀」では、感情的に、情けの部分に訴えるられる。
バスの中なのに、不覚にも目頭が熱くなる。・・かっこ悪い。
なんという文章の力、文章の情報・・・とても恐ろしい。

この、4年に亘る、47号のミニ新聞がすべて掲載。
毎日新聞の購読者には、既にご承知にの感動かも知れませんが
初めての出逢いした私には、最高の喜び。
一気に読むというのでは無く、何度も本を閉じる。
それを、車中で何度となく繰り返す。
今から、思うと一番感動した時の、私の本の読み方か。

昨日まで気づかない「日常のクラクラ構造」は、クスリの笑い。
今、日頃感じている、よき刺激であり、よきお手本となる一冊。
この本の出逢いが、私にとっての、クラクラ感覚でおます。

早速、大阪着後、梅田のヒルトンの上の、JUNKUDOで、
佐藤雅彦さんの「プチ哲学」、買いましたでぇ。

落語会、行けぬ分、本で紛らわしていますが、
来月は、落語会に足を運ぶぞ・・・。


毎月新聞
佐藤 雅彦
毎日新聞社

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