今日は、甥っ子、正確には姪っ子の息子と一心寺ヘ。
四月からは、東京の大学へ、上方の文化をたっぷり染込ませて行かせねばと。
ヘンな標準語とかなんかに、侵されることなく、
四年間、大阪弁で押し通してほしいもんですな。
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満員の会場、ひな壇になっていて、いたって見やすい。
一、笑福亭呂竹・・・・・・・・・・・・・・「初天神」
笑福亭呂竹、今年も、どうぞ、よろちっく・・いつもののキャッチフレーズでスタート。
見台の上で深々と頭を下げ、元旦の初日の出、見て頂きましたと。
そういえば、新年で、いつもより坊主頭、磨きがかかって綺麗。
噺は「初天神」
おとんが寅ちゃんを連れて、縁日にさしかかってから、客席がほぐれ
アメ屋のとこから、笑いが増え、みたらし屋では、更に笑いが増える。
客席を暖めるとは、こういう事か。
今年も、呂竹さん、誠実な落語、聴かせてもらいまっせ。
二、桂団朝・・・・・・・・・・・・・・・・・・「短命」
出てくるなり、掛け声がかかる。
各噺家の贔屓さんが、今年最初の舞台に来られるんですな。
ひとしきり、師匠の人間国宝、米朝さんのはなし。
84才、昨日の舞台も車椅子のままで、笑っているだけで、喋らず。
動けないが、食欲は旺盛で、朝からステーキ、タバコもドンドン吸われるので
周りの弟子達は、煙草は止めて貰おうとするが、長男、米團治は、まあ、ええがなー、と。
脳天気なのか、はたまた、下心があっての事か、わかりませんな。
正月で、人も多く出て、初売りとかで、「福袋」とか、中身が分らんもん買うんでっせ。
まるで、ここの一心寺さんの供養の骨と一緒でんなと、・・・・・いやいや。
一心寺シアターならではの、マクラ。・・・・それも勇気あるマクラ。
噺は「短命」
でも、あまり、色っぽくなり過ぎなくて、宜しいな。
ほんまに、美人の奥さん、もらうと、命縮めるんでしょうか。
「出養生、毒も一緒に、連れて行き」・・・この句だけでも、艶っぽいですな。
三、桂小春團治・・・・・・・・・・・・・・「池田の猪買い」
小春團治さんの落語は、古典なのか、創作なのか、何がはじまるのかドキドキする。
薬の名前は、んがつくのが多い。
アリナミン、パンシロン、グロンサン、バファリンなど効きそうですが、
ルル、なんか頼りなさそうですな。
「ん廻し」かと思いきや、薬喰いから、「池田の猪買い」ヘ。
まるで仁鶴師匠がお手本のぐらいにいたって、オーソドックスに、
一箇所、メンかオスかで迷いうるさい主人公に、六太夫さんが、
「うるさいな、鉄砲で撃つったろか」の一言だけの変化のみ。
紅卯の寿司屋のくだりが、抜けていたのが、さびしかったですが。
最初から、最後まで、笑いのエッセンスが散りばめられている。
ほんま、この噺、ようできてますな。
まあ、まだまだ寒い日が続きますが、
猪鍋でも食べて、体力補強したいですな。
四、ナオユキ・・・・・・・・・・・・・・・・「漫談」
甥っ子に、出てくる前から、「おもしろいでぇ」の連発。
袖に立った時から、ナオユキさんの世界。
ナオユキさんの言う、不安げな客席が、くすっとした笑いに。
会場の笑いに、ボリュームが、1から10まであるのが、よう解る。
その笑いが、くつくつ、からから、げらげら、どっと、そして、がははと
ドンドン大きくなる。
見ている方も快感なら、演っているナオユキさんの快感は、
さぞや凄いんでしょうな。
昨年秋に、聴いたときより、四分の一程新作が入り、ルニュアルされている。
定番と新作、このミックス感、よろしいな。
甥っ子も大満足のナオユキさんでおました。
五、桂春團治・・・・・・・・・・・・・・・・「代書屋」
今年、80才。昨年春團治襲名60周年を、28才の襲名の際、
少し戸惑いました、と言うのは、初代が57才で、二代目が58才で亡くなり、
三代目を継げば59才かと、心配してましたが。
もう20年、過ぎました・・・・と。
挨拶の後、羽織を脱がれるが・・・・いつもながら、かっこ良い。
最後に、高座を降りられる時、御自分羽織を持って下がられるが、
その羽織の、オレンジ色の裏地のお洒落なこと・・・全てが粋でおます。
噺は「代書屋」
噺に入ると、声がひと回り大きくなる、凄いですな。
最初から最後まで、一字一句、完璧である。
それでいて、柔らかさがある。・・・名人の至芸。
後の落語ファンの女性が、「こんな代書屋もあるんやな。」
「ポーンが、代書と思てたわ」と、若い方にも
大御所の落語、もっと聴いて欲しいですな。
いつまでも、お元気で、最高級品の落語、披露して頂いて、
私も、「親子茶屋」、「高尾」などとの出逢い楽しみに、更に足を運ばなければ。
新春より、春團治師匠の上方落語の真髄に出逢えた、幸せな一日でおました。
一心寺亭
2010年1月3日()午後1:00開演
一心寺シアター倶楽
一、笑福亭呂竹・・・・・・・・・・・・・・「初天神」
二、桂団朝・・・・・・・・・・・・・・・・・・「短命」
三、桂小春團治・・・・・・・・・・・・・・「池田の猪買い」
仲入り
四、ナオユキ・・・・・・・・・・・・・・・・「漫談」
五、桂春團治・・・・・・・・・・・・・・・・「代書屋」
10-02-10
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
おまけ・・・・一心寺さん
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お向いの一心寺さんの本堂。
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一心寺さんの、仁王さん?。
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四月からは、東京の大学へ、上方の文化をたっぷり染込ませて行かせねばと。
ヘンな標準語とかなんかに、侵されることなく、
四年間、大阪弁で押し通してほしいもんですな。
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満員の会場、ひな壇になっていて、いたって見やすい。
一、笑福亭呂竹・・・・・・・・・・・・・・「初天神」
笑福亭呂竹、今年も、どうぞ、よろちっく・・いつもののキャッチフレーズでスタート。
見台の上で深々と頭を下げ、元旦の初日の出、見て頂きましたと。
そういえば、新年で、いつもより坊主頭、磨きがかかって綺麗。
噺は「初天神」
おとんが寅ちゃんを連れて、縁日にさしかかってから、客席がほぐれ
アメ屋のとこから、笑いが増え、みたらし屋では、更に笑いが増える。
客席を暖めるとは、こういう事か。
今年も、呂竹さん、誠実な落語、聴かせてもらいまっせ。
二、桂団朝・・・・・・・・・・・・・・・・・・「短命」
出てくるなり、掛け声がかかる。
各噺家の贔屓さんが、今年最初の舞台に来られるんですな。
ひとしきり、師匠の人間国宝、米朝さんのはなし。
84才、昨日の舞台も車椅子のままで、笑っているだけで、喋らず。
動けないが、食欲は旺盛で、朝からステーキ、タバコもドンドン吸われるので
周りの弟子達は、煙草は止めて貰おうとするが、長男、米團治は、まあ、ええがなー、と。
脳天気なのか、はたまた、下心があっての事か、わかりませんな。
正月で、人も多く出て、初売りとかで、「福袋」とか、中身が分らんもん買うんでっせ。
まるで、ここの一心寺さんの供養の骨と一緒でんなと、・・・・・いやいや。
一心寺シアターならではの、マクラ。・・・・それも勇気あるマクラ。
噺は「短命」
でも、あまり、色っぽくなり過ぎなくて、宜しいな。
ほんまに、美人の奥さん、もらうと、命縮めるんでしょうか。
「出養生、毒も一緒に、連れて行き」・・・この句だけでも、艶っぽいですな。
三、桂小春團治・・・・・・・・・・・・・・「池田の猪買い」
小春團治さんの落語は、古典なのか、創作なのか、何がはじまるのかドキドキする。
薬の名前は、んがつくのが多い。
アリナミン、パンシロン、グロンサン、バファリンなど効きそうですが、
ルル、なんか頼りなさそうですな。
「ん廻し」かと思いきや、薬喰いから、「池田の猪買い」ヘ。
まるで仁鶴師匠がお手本のぐらいにいたって、オーソドックスに、
一箇所、メンかオスかで迷いうるさい主人公に、六太夫さんが、
「うるさいな、鉄砲で撃つったろか」の一言だけの変化のみ。
紅卯の寿司屋のくだりが、抜けていたのが、さびしかったですが。
最初から、最後まで、笑いのエッセンスが散りばめられている。
ほんま、この噺、ようできてますな。
まあ、まだまだ寒い日が続きますが、
猪鍋でも食べて、体力補強したいですな。
四、ナオユキ・・・・・・・・・・・・・・・・「漫談」
甥っ子に、出てくる前から、「おもしろいでぇ」の連発。
袖に立った時から、ナオユキさんの世界。
ナオユキさんの言う、不安げな客席が、くすっとした笑いに。
会場の笑いに、ボリュームが、1から10まであるのが、よう解る。
その笑いが、くつくつ、からから、げらげら、どっと、そして、がははと
ドンドン大きくなる。
見ている方も快感なら、演っているナオユキさんの快感は、
さぞや凄いんでしょうな。
昨年秋に、聴いたときより、四分の一程新作が入り、ルニュアルされている。
定番と新作、このミックス感、よろしいな。
甥っ子も大満足のナオユキさんでおました。
五、桂春團治・・・・・・・・・・・・・・・・「代書屋」
今年、80才。昨年春團治襲名60周年を、28才の襲名の際、
少し戸惑いました、と言うのは、初代が57才で、二代目が58才で亡くなり、
三代目を継げば59才かと、心配してましたが。
もう20年、過ぎました・・・・と。
挨拶の後、羽織を脱がれるが・・・・いつもながら、かっこ良い。
最後に、高座を降りられる時、御自分羽織を持って下がられるが、
その羽織の、オレンジ色の裏地のお洒落なこと・・・全てが粋でおます。
噺は「代書屋」
噺に入ると、声がひと回り大きくなる、凄いですな。
最初から最後まで、一字一句、完璧である。
それでいて、柔らかさがある。・・・名人の至芸。
後の落語ファンの女性が、「こんな代書屋もあるんやな。」
「ポーンが、代書と思てたわ」と、若い方にも
大御所の落語、もっと聴いて欲しいですな。
いつまでも、お元気で、最高級品の落語、披露して頂いて、
私も、「親子茶屋」、「高尾」などとの出逢い楽しみに、更に足を運ばなければ。
新春より、春團治師匠の上方落語の真髄に出逢えた、幸せな一日でおました。
一心寺亭
2010年1月3日()午後1:00開演
一心寺シアター倶楽
一、笑福亭呂竹・・・・・・・・・・・・・・「初天神」
二、桂団朝・・・・・・・・・・・・・・・・・・「短命」
三、桂小春團治・・・・・・・・・・・・・・「池田の猪買い」
仲入り
四、ナオユキ・・・・・・・・・・・・・・・・「漫談」
五、桂春團治・・・・・・・・・・・・・・・・「代書屋」
10-02-10
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
おまけ・・・・一心寺さん
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お向いの一心寺さんの本堂。
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一心寺さんの、仁王さん?。
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