梅團治さん二席、文太さん、呂鶴さんと凄いメンバーですな。
一番前に坐ったので、そこからパチリ。
サイドからのスポットが新調され、更に舞台が明るく。
一、桂治門・・・・・・・・・・・・・・・・・「子ほめ」
小春團治さんのお弟子さん。
そういえば、RAKUGO BANK でお茶子さんされてましたな。
声は大きく、ハキハキしているが、なかなか笑いがとれない。
笑って、応援しようと思うが、聞きながらなぜ笑えないかと考えてしまう。
台詞が一本調子というか、感情のない言葉というか、
笑う間も無く、次々へと先へ進む。
笑われるのは簡単ですが、笑わすのは、難しいものですな。
でも、老舗の田辺寄席の舞台、無事に務められたのは立派。
これからも、多くの舞台を踏んで、
笑いをばら撒く、噺家さんに成ってほしいものですな。
二、桂梅団治・・・・・・・・・・・・・・・「黄金の大黒」
先週の8日に捻挫されて、脚が伸びなくて高座を降りる事が出来ず、
昨日のTENGEKIは、椅子に坐って落語を演りましたと。
同期の竹林さんが、歯が悪くなって先月、お休みだったし、
まあ、そこそこの年令になったら、あちこちガタがきますな。
今日は、久しぶりの坐っての落語、うまくいけるか、緊張してますと。
噺は「黄金の大黒」、梅團治さん、最初の家主の呼出しで、
思い当る事はと、今までの悪事を暴露するところが最高。
「ネコ」「いぬ」「カナリア」、皆イテモウタと家主とこもえらい災難。
紙屑屋が、捨てていった羽織を皆で、回して次々挨拶に行くが、
長屋の連中の愉しそうなこと、こんな楽しい宴会に参加してみたいもんですな。
このわたが、鼻から出たところで、終わり。
後少しで、大黒さんの登場で終わりなのに、最後まで聴きたかったですな。
まあ、前半の盛り上がりだけでも、充分楽しまさせてもろうた
梅團治さんの「黄金の大黒」でおました。
三、笑福亭呂鶴・・・・・・・・・・・・・「植木屋娘」
呂鶴さん、上戸綾が、大好きで、テレビは録画などせず、生で見ている。
美人ではないが、愛らしく、出てくると年齢差はあるが、ドキドキしますと。
植木屋の幸右衛門さんも、呂鶴さん、素で演じてるよう。
寺の居候の伝吉さんを養子に貰いたいという処では、
村の若い奴の、慰めものになってたまるかと憤っていたのに
娘のお光の妊娠を知っても、相手が解らぬのに、
「ぼてれんじゃ、ぼてれんじゃ」の大喜び。・・・ノー天気ですな。おやっさん。
でも、その相手は、お目当ての、伝吉さん。
サゲは、「植木屋だけに、根はこしらえものかと」
解ったような、解らぬ、オチ。
最終的には、二人は、結婚できたのか、でも伝吉さんは、あまり乗り気ではない様子
二人の、行く末が気になるとこですな。
四、桂文太・・・・・・・・・・・・・・・・・「そばのご隠居」
江戸落語の「そば清」、上方落語の「蛇含草」・・・・。
この頃、減りましたが、ギャル曽根とかいうタレントの大食いの番組を日頃から見せられると、
50枚のお蕎麦を食べるというのも、感動が薄くなりますな。
隣の部屋で待っている若者たち、音が聞えなくなり心配して開けると、
そばが、羽織を着て、坐っていたが、オチですが、
私はビジュアル的にも、お蕎麦よりも、お鏡のように重なっている、
お餅の方が好き好きですが、
まあ、理屈抜きに漫画チックな世界に連れていってくれる、
これも落語の楽しさですな。
終演後、一緒に帰ったI氏が、歩きながら思わず
、「お蕎麦、食べたいですなぁ」と・・。
五、桂梅団治・・・・・・・・・・・・・・・「佐々木裁き」
梅團治さんの「佐々木裁き」、四郎吉は、生意気盛りであるが、
世間ずれしていなくて、こわいもの知らず、憎めない、かわいさがある。
佐々木信濃守は、頓知遊びをしようとしたのでは無く、
役人の賄賂の腐敗した体質を正したく、このお調べをひらいたのでは。
このお調べ、案外信濃守の思いどおりの流れであったりして、
でも、四郎吉の答えが、予想以上なのは、信濃守の動揺からも解りますな。
サゲは、「後に、天満与力となり、水も漏らさぬ捜査をしたとか」
「それも、そのはず、もともと桶屋の息子ですから・・。」
梅團治さん、呂鶴さん、文太さん、やはり田辺寄席ならではの、充実でおましたで。
仲入りの際の庭で、搗き立ての餅入りのぜんざいの振舞いあり、
いつもながらお世話の方のもてなし、嬉しい限りでおますな。
でも、焦点定まらない流れた写真、
ブログ用に、画質を落すとシャッター速度が長すぎてて流れたみたいですが。
写真家としては、あきまへんな。
第520回・田辺寄席
2010年1月16日(土)午後6:10開演
阿倍野青年センター
一、桂治門・・・・・・・・・・・・・・・・・「子ほめ」
二、桂梅団治・・・・・・・・・・・・・・・「黄金の大黒」
三、笑福亭呂鶴・・・・・・・・・・・・・「植木屋娘」
仲入り
四、桂文太・・・・・・・・・・・・・・・・・「そばのご隠居」
五、桂梅団治・・・・・・・・・・・・・・・「佐々木裁き」
10-05-24
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おまけ
昼間、行っていた、北陸、前日までの積雪で、白い世界。