ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

久しぶりですな~繁昌亭昼席

2010-12-05 23:43:12 | 天満天神繁昌亭
今日は、久しぶりに奥様と繁昌亭へ・夜は娘も一緒に食事を楽しみました。


終演後の繁昌亭、染二さん、かい枝さん、仁勇さんのお見送りがありました。


松喬さん、染二さん、ナオユキさん、そして、かい枝さんの順に楽しかったでおます。


初めて、繁昌亭の碑、ゆっくり見ましたで。


一、桂三四郎・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「子ほめ」

三四郎さん、高座への出が、暗く、楽屋で嫌なことがあったのか、こちらが気を使う。

携帯の注意事項の伝達のあと、即、「こんにちわ、ただの酒あるから・・・・」と
子ほめに入る、10分で、「どうみても、生まれてないみたいや」のサゲまでたどりつく。

急いでいるので、笑う間もなく、次へとどんどん進んでしまう、10分で落語をなんて、
前座さん・・・、繁昌亭の開口一番は、過酷な条件下で、難しい修行ですな。


二、桂福矢・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「延陽伯」

福矢さんも、でてくるなり、「居てるか・・・」と、いきなり、即、噺へ。
つっけんどんで、一方通行的な口調は、いつもながらの福矢さんの味だが、
今日は、いつにも増して、マイペースで噺を進める。
福矢さんも、楽屋で嫌なことがあったのか・・・・。

繁昌亭では、前座はマクラをふることなく、即噺に入れと、協会からお達しがあったと、
小耳にはさんだことがあるが、即、噺に入るのは如何なものか、マクラとは、
噺家さんのキャラそのものが感じられて、客との、顔見せで、相互理解の時で
大事な作業と思うのだが・・・・・・。


三、桂わかば・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「片棒」

わかばさん、ようやく、忙しいそぶり見せて・・・「そんな芸人に早くなりたい」との
いつものマクラを喋る。・・・噺もお得意の「片棒」。

雀松さんの「片棒」が好きなだけに、どこが違うのかと、考えながら聴く。
三人の息子の言葉に、喜怒哀楽する親父さんの顔が見えてこない。
元々、親父さんの台詞は少ないだけに、喋る息子の前に座る親父の喜び、怒り、
落胆の様子が・・・・・・落語って、奥が深く、やっかいなもんですな。


四、ナオユキ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「スタンダップ・コメディ」

あのシュールなアコーディオンのテーマミュージックに乗って登場。
カウンターに座ってのあと、二つ目に、客の「頭で割って」のシャレに、
「どなたの・・。」とバーテンが答える・・大好きな最高傑作が登場。

あと、何すんのと、不安と期待が高まる・・
でも、酒の噺を中心に、新ネタ満載で楽しませてくれる。

今月の29日は、中津寄席に、ナオユキさん、吉坊さんと共に出番が、
今の処、これが、今年最後の落語会の予定でおますな。

五、笑福亭仁勇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「尿瓶の花活け」

絵と骨董のマクラから、「道具屋」か「はてな・・」かと思いきや
「尿瓶の花活け」渋い噺の選択でおますな。

尿瓶を買って帰った武士の元に、本屋が訪ねて来るとこまでは覚えているが、
あとは、記憶にない、失礼な事に、うとうとしていたのか・・・。

サゲは「割ったので、ションベンはできへん」だったか・・すべてうらおぼえでおますな。


六、笑福亭松喬・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「掛取り」

桂、それも、米朝一門と、笑福亭とは、まるっきりカラーが違うと。
何で、我一門は、酒を呑むと喧嘩早いのか・・お酒の噺か・。

オレオレ詐欺の撃退法の伝授から、年末で節季の払いが・・・
「おごろもち盗人」か「尻餅」と思いきや・・・「掛取り」でおました。

「狂歌」と「喧嘩早い」の、最初と最後の掛取り人が登場。
本来、間のあんこが楽しいのですが、餡なしでも、上品な味で旨い。

サゲのあと、「年の瀬の、借金取り撃退法」と言うたのは、
フルバージョンでない、「掛取り」への、松喬さんの遠慮ですかいな。

七、桂三象・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「三象踊り」

舞台で、三象さん、噛む噛む、でもそれが、味になる。
踊りになれば、結構真面目。・・・それまでが、おもしろい。

後ろの、ご夫婦の奥さん、今日、おもしろいのは、三象さんとナオユキさんと、
色物好みとは、・・・・まあ、空気を入れかえる、換気扇の役目、十分果たしていますな。


八、林家染二・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「替り目」

米紫さんの更なるバージョンアップの様な、染二さんの「替り目」
元気さと、声の大きさに、眠気もぶっ飛ぶ。

でも、夜中にあんな声で話していたら、うるさくて、ほんま、近所迷惑ですな。
中国船の体当たりとか、時事ネタも入れながら、とにかくパワフル。

今月のトリイでの、染二、米二、鶴二、の「二の会」、三者三様の芸風の違ったお三方の会。
是非、お伺いしたい会ですが、平日の為、今だ決まらずでおます。


九、桂かい枝・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「ハル子とカズ子」

海外公演のハナシとか、奥さんのハナシなど、次々繰りだすマクラのオンパレード。
でも、私はあの、「図書館の女の子」と「ピザパイ屋の女の子」のハナシが大好きで―す。

終わったあと、、嫁さん曰く「、今日のかい枝さん、落語せえへんかったな」
いや、今のがちゃんとした「ハル子とカズ子」という噺、でもマクラと噺の境目が
分からんかったようです。

かい枝さん、繁昌亭大賞、「創作賞」受賞、おめでとうございます。


十、桂小枝・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「悋気の独楽」

レポーターでは、ありません。
探偵でも、ありません。
不動産屋でも、ありません。
実は、落語家だったんです。

前の繁昌亭の時は、うだうだ噺で終わってしまったのだが、
ああ、今日は、トリだけに、落語をしてくれそう・・・。
「佐々木裁き」か、「猿後家」か、「悋気の独楽」か、まずは落語が聴きたい・・。

噺は「悋気の独楽」、全編、レポーター風というか、紙芝居というか、
筋立のご紹介で、落語を聴いたという気には・・・・。

十人十色の繁昌亭の昼席でおましたな。・・・このあと心斎橋で、娘と合流。
久し振りに外で、家族三人で、おいしいお酒を呑みました・・・で。


天満天神繁昌亭・昼席
2010年12月5日(日)午後1:00開演
天満天神繁昌亭

一、桂三四郎・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「子ほめ」
二、桂福矢・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「延陽拍」
三、桂わかば・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「片棒」
四、ナオユキ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「スタンダップ・コメディ」
五、笑福亭仁勇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「尿瓶の花活け」
六、笑福亭松喬・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「掛取り」
仲入り
七、桂三象・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「三象踊り」
八、林家染二・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「替り目」
九、桂かい枝・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「ハル子とカズ子」
十、桂小枝・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「悋気の独楽」


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