ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

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新春恒例~一心寺落語会

2011-01-03 23:36:31 | 落語

新春恒例の一心寺落語会へ、春團冶師匠の華やかな高座を・・・。





昨年暮れに続き、春野恵子さんも登場。

一、桂吉の丞・・・・・・・・・・・・・・・・・「犬の目」

上手ですなぁ、安定感、たっぷり。
医者の「この汚い目、一度見といたらどうや」とか、「目抜き通りで賑やか」など
笑うツボで、きっちり、笑わせてくれる。

聴く度ごとに、医者の年齢が上がっていて、
それだけ落ち着いて貫禄ができたと云うことですな。

聴いている方も楽しいですが、演っている吉の丞さんも
油が乗ってきて、一番楽しい時なんでしょうな。


二、桂阿か枝・・・・・・・・・・・・・・・・・「太鼓腹」

よろしいな。太鼓持ちより、頼りなくて気楽な若旦那が、ぴったりはまる。

そういえば、先代の染丸、小染さんが演る、繁八が入ってきて、
おなごしにべんちゃらを言い、最後には「猫さん、ご機嫌さん」と猫にまで
言う台詞が、阿か枝さんでは無いのは、
やはり、繁八より若旦那に趣きをおいているからか。

このような噺にも、正統派の実力発揮。
次々と新しいネタ、御披露願いたいものですな。


三、桂小春団冶・・・・・・・・・・・・・・・「旅する小説家」

天王寺を徘徊する小説家が口述したのを、出版社のアシスタントに書かせる。

通天閣が、エッフエル塔
串かつが、チーズフォンジュ
阪堺電車が、オリエンタル特急
豹柄が、クリッツアか

大阪とパリとの言葉変換のおもしろさ。
共通性があるような、それでいて差異があるような。

こんな、おもしろさを思いつく発想・・・やはり、小春団冶さんの独断場ですな。


四、春野恵子・・・・・・・・・・・・・・・・・「高田馬場」

春團冶師匠に、初めてお会いして、凄く緊張したと。
お正月で呑み過ぎたのか、少し声がかすれている。

本日は、「高田馬場」、今日の恵子さんは、楷書体のきっちりとした舞台。
私は、この前の「樽屋おせん」でみせた、草書体の少し艶っぽい恵子さんの方が
好きですな・・・・単なる、ミーハーか。


五、桂春團冶・・・・・・・・・・・・・・・・・「寄合酒」

最後は、お目当ての春團冶師匠。
舞台袖での会釈し、高座下で草履を脱ぎ、そして羽織を肩から滑らせて脱ぐ、
どの姿を見ても、凛としていて、かっこいい。

噺は「寄合酒」、・・・「頭割りや」、「だしあいして呑もか」と、最初の部分から
きっちり、たっぷりと語る。

「だすもん出さんかいな」、「はよ、ださんかいな」と、下ネタも、
いたって上品にながれる。

毎年、正月の春團冶さんの高座は、私にとっては、新年の恒例行事になりましたな。
来年も、再来年も、そしていつまでもお元気で、楽しませて頂きたいもんですな。

今年も、良き落語会でスタートでおます。

一心寺亭
2011年1月3日(月)午後1:00開演
一心寺シアター倶楽

一、桂吉の丞・・・・・・・・・・・・・・・・・「犬の目」
二、桂阿か枝・・・・・・・・・・・・・・・・・「太鼓腹」
三、桂小春団冶・・・・・・・・・・・・・・・「旅する小説家」
仲入り
四、春野恵子・・・・・・・・・・・・・・・・・「高田馬場」
五、桂春團冶・・・・・・・・・・・・・・・・・「寄合酒」

11-01-05


一心寺正門の仁王像(?)

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