ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

第134回・須磨寺落語会~おいしかった・須磨寺

2011-01-16 23:05:46 | 梅団治・須磨寺落語会

今年最初の、鶴二さんの落語。


雀松さんに、かい枝さんそして梅團冶さんと、充実の落語会、まちがい無しですな。


今年最高の寒さ・・・・でも須磨は比較的ましか。

一、桂咲之輔・・・・・・・・・・・・・「鷺とり」

名ビラが無いので、花が咲くの咲にと・・・・・の輔と、丁寧にご挨拶。
噺は、商売根問と思いきや、「鷺とり」へ、どうしても、枝雀さんや雀々さんの
ハイテンションの「チュチュン、チュン、チュン」で馴染んでいるだけに、
ずっと、商売根問が続いているような、おとなしさを感じる。

「うぐいすトリ」や「俄(にわか)」があった方がやはり楽しい。
まあ、「鷺とり」、開口一番でするには、時間的にも無理があったようでおますな。


二、桂かい枝・・・・・・・・・・・・・「堪忍袋」

この前、かい枝さんのNHK「笑神降臨」のTVを見ましたが、
今一番、油ののっている、そのままの舞台。パワー全開である。

「堪忍袋」を作って、不平不満をいれる際、
「ブクブク、太りやがって、元の体型に戻れ、ピー」
「何を、須磨まで行って何ぼになるか知らんけど、普段から家でゴロゴロ
せんともっと働け」とか、かい枝さんご自身のギャグ満載。

まあ、堪忍袋が一杯になるぐらいに、昔の人もストレスはあったんですな。
私がいれるとすれば「、かい枝さん、古典落語で、堪忍袋と野ざらしと豊竹屋以外の
古典落語、聴かしてくれぇ」ですな。

でも、創作も古典もいつ聴いても、楽しおますな。

三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・「不動坊」

鶴二さんの「不動坊」。冬にふさわしい噺。
昔は、噺家とか講談師は、遊芸稼ぎ人とか、技芸師とか呼ばれてた時があったと、
マエフリできっちり説明。

利吉の風呂屋での、内輪ゲンカの下稽古の惚気が楽しい。
まあ、やもめに降って湧いた結婚ばなし、それもお滝さんという、
掃きだめに鶴の別嬪さんといえば、誰でも舞い上がりそうですな。

サゲは、この頃「あんたも、よほど、頼りない人ですな」
「あぁ、最前まで、宙に浮いておりましたんで」と米朝系の多い中、
そこは笑福亭らしく、「遊芸(幽霊)稼ぎ人でおます。」と、私は不動坊は、
やはり、このサゲでキマリでおますな。

四、桂梅團冶・・・・・・・・・・・・・「酔い鉄」

鉄道マニアが酔うて、夜遅く帰ってきて、うだうだと女房相手にもう一杯。

茶碗は、岡山で買った備前焼のビアジョッキーを出せで始まり、
熊本の「辛子蓮根」、SL貴婦人を見に行った時の山口の「かまぼこ」、
静岡の「山葵づけ」など。鉄道がらみで行った時の、各地の名産品が
、次々でてくる。・・・
・まさに、梅團冶さんの私生活そのままの「替り目」状態。

でも、実際にこれが、我家でくりひろげられているなら、
梅團冶さんと、奥さんはラブラブなんでおますな。・・・・よう、ご両人。


五、桂雀松・・・・・・・・・・・・・・・「星野屋」

「猫の忠信」が聴きたかったですが、やはり十八番の「星野屋」
男と女の化かし合い、最後、男や女というよりは、年の功ですな。

なあ、嘘でも、心中しようというおなごはんが居られるだけでも
羨ましいですな。

実力者揃いの、落語会、今年も須磨寺は目が離せませんな。


第134回・須磨寺落語会
2011年1月16日(日)午後2:00開演
須磨寺青葉殿

一、桂咲之輔・・・・・・・・・・・・・「鷺とり」
二、桂かい枝・・・・・・・・・・・・・「堪忍袋」
三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・「不動坊」
仲入り
四、桂梅團冶・・・・・・・・・・・・・「酔い鉄」
五、桂雀松・・・・・・・・・・・・・・・「星野屋」

11-02-10


次回・「第135回須磨寺落語会」は、3月13日(日)午後2:00開演
笑福亭学光、桂米紫、笑福亭智六、桂福團冶、笑福亭鶴二の出演。


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