![]() | 長屋の富 |
クリエーター情報なし | |
筑摩書房 |
一言で言って、落語そのものだが、それでいて談四楼さんらしくない本。
というのは、全編どこかで聴いたことがあるような、
「富久」、「高津の富(宿屋の富)」「芝浜」、「稲荷俥」といった既存の噺がベースになっているようで、
高座で、談四楼さんが腕にまかせて、くっつけて大長編落語に仕立てた様な、
いつも師匠が本で語る人間らしさ、これぞ談四楼節が聴けないのが淋しい。
まあ、思わず聴けないと書いてしまったのは、小説というよりは、落語の速記本として
あのにこやかな談四楼さんのお顔を浮かべながら読んでいたんでしょうな。
談四楼さんの小説、「シャレのち曇り」、「ファイティング寿限無」、とかは最高ですが、
落語っぽいこの本は、是非゛高座で聴かなければと、思ってしまいましたな。
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