![]() | 橋本治と内田樹 (ちくま文庫) |
クリエーター情報なし | |
筑摩書房 |
今や売れっ子の内田樹さんが橋本治さんと対談。
内田樹さんは、年は三つほどしか変わらないのに、橋本治さんを先輩として、
それも、終始憧れにも似た尊敬の念でされる。
その言葉の端々に、対談を通して同じ時間が過ごせるという喜びに満ちている。
お二人の対談、含蓄に満ちているいると言えばそうも聞こえるが、
同じ仕組の人が寄って語る話は、何とも不思議な展開をする。
二対一、私自身は、仲間はずれにならぬよう、ついていくのが精一杯。
例えば・・・・
橋本・養老孟司先生の「頭がいいっていうんじゃなくて、頭が丈夫っていうんだ」という言葉を受けて、
内田・橋本さんの「私の身体は頭がいい」もいいですが「頭が丈夫」もいいですね。
橋本・俺あんまり脳で考えてないような気がするんですよ。・・・・・・・
・・・・全身ゾウリムシみたいで、体全部で考えらえれた方が楽だなぁ、と。
内田・頭で考えると頭にだけ負荷が集中していやじゃないですか。
それよりは、体全部で分担しようと。頭が疲れてきたら手で考えるとか、
手が疲れてきたら腰で考えるとか。
橋本・「南蛮源氏物語」のときって、万年筆が考えて書いている。
ええ、万年筆が・・・湧出るように自然と書けるといういうことですな。
ハナシは続き、村上春樹は「僕と読者と、もう一人いる」と「それは、うなぎ」
「うなぎさん、これこれこうなっているんだけど、どうしたらいい?」と訊くと、
こうしろああしろ、いいとかだめとか言うんだとか・・・。
作家というのは、思考回路が常に、第三者的に物事考えるようになっているんですな。
解説にかえては、女義太夫三味線の鶴澤寛也さんが・・・・・
二人とも、女義太夫に強く関心を持たれ、純粋に音楽として「道行」が面白いと、
そんな視点の違いに、鶴澤さんもびっくり・・・。
仮名手本忠臣蔵八段目には「道行旅路の嫁入」で、でてくるらしい。
浄瑠璃、おもしろいと思いはじめた私・・・・なぜか、身近に感じたお二人でおましたで・・。
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