ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

橋本治と内田樹

2012-11-17 17:15:36 | 本の少し
橋本治と内田樹 (ちくま文庫)
クリエーター情報なし
筑摩書房



今や売れっ子の内田樹さんが橋本治さんと対談。

内田樹さんは、年は三つほどしか変わらないのに、橋本治さんを先輩として、
それも、終始憧れにも似た尊敬の念でされる。
その言葉の端々に、対談を通して同じ時間が過ごせるという喜びに満ちている。

お二人の対談、含蓄に満ちているいると言えばそうも聞こえるが、
同じ仕組の人が寄って語る話は、何とも不思議な展開をする。
二対一、私自身は、仲間はずれにならぬよう、ついていくのが精一杯。

例えば・・・・

橋本・養老孟司先生の「頭がいいっていうんじゃなくて、頭が丈夫っていうんだ」という言葉を受けて、

内田・橋本さんの「私の身体は頭がいい」もいいですが「頭が丈夫」もいいですね。

橋本・俺あんまり脳で考えてないような気がするんですよ。・・・・・・・
・・・・全身ゾウリムシみたいで、体全部で考えらえれた方が楽だなぁ、と。

内田・頭で考えると頭にだけ負荷が集中していやじゃないですか。
それよりは、体全部で分担しようと。頭が疲れてきたら手で考えるとか、
手が疲れてきたら腰で考えるとか。

橋本・「南蛮源氏物語」のときって、万年筆が考えて書いている。
ええ、万年筆が・・・湧出るように自然と書けるといういうことですな。

ハナシは続き、村上春樹は「僕と読者と、もう一人いる」と「それは、うなぎ」
「うなぎさん、これこれこうなっているんだけど、どうしたらいい?」と訊くと、
こうしろああしろ、いいとかだめとか言うんだとか・・・。

作家というのは、思考回路が常に、第三者的に物事考えるようになっているんですな。

解説にかえては、女義太夫三味線の鶴澤寛也さんが・・・・・
二人とも、女義太夫に強く関心を持たれ、純粋に音楽として「道行」が面白いと、
そんな視点の違いに、鶴澤さんもびっくり・・・。

仮名手本忠臣蔵八段目には「道行旅路の嫁入」で、でてくるらしい。
浄瑠璃、おもしろいと思いはじめた私・・・・なぜか、身近に感じたお二人でおましたで・・。



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