悪態採録控 (ちくま文庫) | |
クリエーター情報なし | |
筑摩書房 |
悪態ばかりが羅列してある本。
小説篇、江戸落語篇、上方落語篇、狂言篇に分かれている。
悪態と云われながら、そんなに悪口雑言に聞こえないのは、私が下品だから・・・。
でも、日頃久しんでいる上方落語篇を見ても、決して悪態ではなく、
作者が東京出身で、単に馴染みがないだけではと疑う。
「あほやな、ほんまあほやな」、は、大阪では愛情こもったツッコミで、
よく言われる大阪の「アホ」と、東京の「バカ」とは雲梯の差がある。
解説の小池昌代さんが言われている、方言による悪態はいい。
また、悪態をつくには技術がいる。洗練された悪態というのは、
成熟した言語文化の「華」だと思う。・・と、こちらの言葉の方がすんなり腹に入ってくる。
悪態を並べるだけの著者に腹を立て、本を出す出版社に腹を立て、
内容を吟味せず思わず買ってしまった自分に腹を立てる。
あまり、くどいと、悪口、悪態になるので・・・・・・・これぐらいで。
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