![]() | ねにもつタイプ (ちくま文庫) |
クリエーター情報なし | |
筑摩書房 |
☆☆
本のセールスとは、不思議なもの、
この本も本屋で平積みされて目につくようになったのは確かこの秋口。
文庫本になっての新刊と思いきや、文庫初版は2010年1月。
帯に、講談社エッセイ賞受賞とあるが、これも数年前。
何かの機会で、再び拡販されているのか・・・。
でも、本は、微妙に増量して文庫化とあり、意味ないはなしが、次々でてくるが、
まとまりのない落語のマクラのごとく、くすっと笑える。
良きエッセイのキモである、オチのごとく最後の一行、二行が光っている。
桃太郎を題材にした、「桃」というはなしでは・・・
昔むかしあるところにお爺さんとお婆さんがおりました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・最後のところを書きだすと。
Ⅰ、・・・・・お婆さんがふと「ドンブラコッコスッコッコの“スッコッコ”とは何なのか?
だいいちそれではぜんぜん擬音語になっていないではないか?」などと自問しはじめて
しまったために、桃はそのまま流れていってしまいました。 おしまい
Ⅱ、・・・・・お婆さんは①桃を拾う、②桃を拾わない、のうち②を選択したので、
桃はそのまま流れていってしまいました。 おしまい
Ⅲ、・・・・・大きな桃を家に持ちかえって割ってみると、中からものすごく大きな種が出てきました。
「そらまあそうだわな」と二人とも納得しました。 おしまい
Ⅳ、・・・・・お爺さんが「なんかわし今日はダルい」と言い、
お婆さんも「だったらわたしだってめんどいし」と言い、
桃も「じゃ俺も流れるのやめとく」と言い、
川は「えー、じゃ自分だけ馬鹿みたいじゃん」と言いました。 おしまい
こんな愉しいはなしが満載、続けて読みたければ、即本屋へ。 おしまい
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