![]() | あそこ (新鋭短歌シリーズ11) |
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書肆侃侃房 |
☆☆☆
何とも人騒がせな、本の題。
本の写真が欲しくて題で検索すると、いかがわしい本が羅列。
仕方がないので作者で検索するとようやく、辿りつく。
あとがきでも、東直子さんがタイトルを告げられた時、それで良いのか
他に候補はないのかと、進言されたらしいが・・・・強い意思のもと、タイトルに。
全体通じて、非常に実験的だし、今の私の理解度では解り難い。
真ん中あたりで、好きな歌がかたまっていたのですが、
「31音日記」と題して、「1日31音を厳守する」「57577の韻律は意識しない」
「その日あった『現実』を語る」というルールのもとに歌われたものだと。
その、『現実』を語るというのが、短歌小学生の私には解り易かったようです。
そこで、気になった歌を・・・・・
ドーナツをそれとして齧れば齧り始めた場所で齧り終わる
穴があれば入りたいというその口は (おことばですが) 穴じゃないのか
これまでに (これってどれだよ) わたくしがみてきたものの半分ていど
この世からどっこいしょってたちあがるなにもかけ声はそれでなくても
メール一通送るエレルギーで他に何ができたかを考える。 (10月1日)
車内で読んでいた本を手に持ったまま乗り換えをしてまた読んだ。 (10月3日)
夕焼けが丸井を赤く染めているさっきまで太陽だったのに
吉野家の向かいの客が食べ終わりほぼ同じ客がその席に着く
言葉より大事なものがあると云う君は股間を隠して生きる
穴があれば入りたいというその口は (おことばですが) 穴じゃないのか
これまでに (これってどれだよ) わたくしがみてきたものの半分ていど
この世からどっこいしょってたちあがるなにもかけ声はそれでなくても
メール一通送るエレルギーで他に何ができたかを考える。 (10月1日)
車内で読んでいた本を手に持ったまま乗り換えをしてまた読んだ。 (10月3日)
夕焼けが丸井を赤く染めているさっきまで太陽だったのに
吉野家の向かいの客が食べ終わりほぼ同じ客がその席に着く
言葉より大事なものがあると云う君は股間を隠して生きる