ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

ウタノタネ~天野慶

2018-02-12 05:05:05 | 本の少し
ウタノタネ―だれでも歌人、どこでも短歌
クリエーター情報なし
ポプラ社

☆☆☆☆☆

〈ケータイ短歌〉歌人、天野慶さんによる、短歌入門の本。

おもしろい、

高校の時、最初につくつった短歌を「全国高校生詩のコンクルール」に応募
しようとしたら、「投稿料が2000円」高くて、やめて新聞の「歌壇」に応募。

すると、掲載されて、続けて送るとそれも掲載された・・・・その二つ

屋上に智恵子の青空思いおり薄ぼんやりと見える新宿

日溜りに置けばたちまち音立てて花咲くような手紙が欲しい

十七才の娘さんが、なんとも素敵な歌ですね・・・・。

その後、歌人として「短歌が好きで、楽しい」を伝えようと活動されています。


結構、波長の合う、歌人さんです。

気に入った歌をご紹介。

夕方は夕方用の地図がありキヨスクなどで売っております

12色クレパスで描く風景はきみの帽子と空だけが青

真夜中に雨が降り出すこの音をどこかの誰かと共有してる

ヒマワリは夏しか知らない花だから光も熱もこぼさずに咲け

パレットにあるだけの絵の具を出してみてなにも描かないような休日

約束はやぶっていいよ 指切りがただしたかっただけなんだから

夕立にふたりは歩く一本のビニール傘を固く握って

平凡な生活だけど喜びと笑みの消えない暮しにしよう

10個入りのパック卵をもてあまし誰かと一緒に暮らしたい夜


追加・・・・最後に、短歌で遊ぼうと、短歌のリズムを使ったゲームを紹介
されているので、わたしの、覚え書きとして、書いておきます。

【付け句遊び】
短歌の上句(または下句)を決まったフレーズにして、反対の句を自由に作る

【付け合い。一句連歌】歌の上句と下句を別々の人が作る

【付け合い・鎖連歌】上句と下句を交互に作って連ねてゆく

【折り句】句のはじめにくる文字を決めて作る

【三題噺】短歌のなかに入れる単語を3つ決めて作る

【回文短歌】上から読んでも下から読んでも歌を作る

【歌合せ】2つのチームに分かれて短歌で勝負する

【吟行】野外へ出かけて短歌を作る

【とりかえっこ短歌カード】短歌のトレーディングカードゲーム

まずは、まともに詠める歌をつくらなければ・・・・でおます。

ああ、この本「まちライブラリー」で借りた本。

是非、買って手元に置いておきたいものです。











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