KOKOKU〜新鋭短歌シリーズ滋賀組
☆☆☆
凄いですよ“SHIGA TANKA”に参加の際、全員に配られた本。
これだけでも、800円ほどの値打ちはある。
みんさんの、もてなすお心は、準備も含めて並大抵ではない。
歌と算盤、この相反するキーワードが整理できてないようで・・・。
歌と算盤、この相反するキーワードが整理できてないようで・・・。
でも、その一途さがパワーであり、魅力なんですが・・・・。
五人の歌から気に入ったのを
田中ましろ
あなたからの連絡の減る晩夏の人混み抜けるときの寂しさ
開くのが怖いLINEを放置した息苦しさのここは深海
嶋田さくらこ
草刈りののちの空き地に座り込み明治チョコレートを溶かす夏
千原こはぎ
気づかないほどの微かなすれ違い 雲は無言で陰を広げる
しょーもないことで嫉妬をして泣いて持て余すほど好きなんだった
西村曜
駅員がスタンプ(ぱちん)押したから乗るしかなくて近江鉄道
窓・顔・手・出・願の大文字の貼紙うっすら意味を発する
冷房がやたらめったら効いていて (これでええな)と言われたような
パチンコでだんだら玉が出続けるみたい車窓は青空だらけ
五十子尚夏
あなたって油断ならない人だわ七月の幼なじみが言う
第一回目ですが、二回目、三回目と続けて欲しいですな。