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江戸の暮らしはどんなもんだったんでしょう。当時の長屋と商家と武家屋敷の住居と暮らしぶりを、絵と文で紹介。
日頃落語で親しんでいる住まいを目のあたりにして、改めて再認識。
『長屋』というと「貧乏長屋」「宿替え」「青菜」「延陽伯」「堀川」「不動坊」「みかん屋」「へっつい幽霊」「黄金の大黒」に「近日息子」、「尻餅」「高尾」に「書割盗人」いちばん悲惨なのが「らくだ」ですな。
『商家』というと「千両みかん」「崇徳院」「猿後家」「悋気の独楽」「片棒「寝床」」「百年目」「口入屋」「七段目」「立ち切れ線香」丁稚で言うと「平林」「金明竹」「試し酒」「仔猫」に「鬼の面」と色々ありますな。
『武家屋敷』となると上方落語には少ないのでは、「井戸の茶碗」「禁酒関所」ほんま少ないですな、こじつけでちょっと出てくるのが「宿屋仇」と「皿屋敷」、武家の座敷が舞台になった落語ほんまありませんな。
でも、裏長屋の標準的な部屋とは、九尺二間の四畳半一間の板敷きに半畳ぐらいの土間。ほんま風呂もトイレもない愛想のないワンルームで、あの「青菜」にでてくる押入れがあるなんて、さすが植木屋の職人さん、長屋といっても上質の部屋に住んでたんですな。
まあ、これから落語聴くとき部屋の状況が詳しく見えてきそうでおます。