ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

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第二回・新新作派・動楽亭~2023.04.29

2023-04-29 16:16:16 | 落語

第二回・新新作派・動楽亭~2023.04.29

一時の開場前に着くと既に十人ほどの方が並んでおられて、予約の確認とお支払いを済ませた者から順に、文鹿さんの手づくりの“さわやかおみくじ”を引く。今日は三本の大当たり1000円のキャッシュバックと何本かのシールが当たるそうです。私は27番で「超凡」、超、平凡ということですか、各項目は落語にちなんだお答えが並ぶ。例えば、【願い事】では、お菊の幽霊が温泉で足湯とか、遊び心がいっぱいで開演までの間、楽しませてもらいました。

一、笑福亭智丸・・・「寿限有」
「寿限無」があまりにもご利益がある過ぎて、初代は今や200歳、そのあと170歳、140歳長生きし過ぎて寝たきりの時も長すぎて問題。そこで今度生まれてきた子には限りなく短くなるように、縁起の悪い言葉を並べた名前を「寿限有」。この言葉の選び方に、歌人でも智丸さんのセンスがあふれる。師匠仁智さんの創作のDNAを引き継いでるのは智丸さんではないかと・・・秀逸の「寿限有」でございました。

二、桂春若・・・・・「兵庫船」
今日のゲストの春若師匠の登場。あとで新作をしますので、古典の方が軽くても良いと言われたので「百年目」や「はてなの茶碗」ではなく、前座噺っぽいものでと言いながら、おきまりのショートジョークから「兵庫船」へ。少し脱線しながらもゆったりとした船旅、よろしおますな。

三、春若、文鹿、智丸・・「座談・新作を掘り下げる」
春若さんにとって新作はどんなものかという問いに、昔は今ほど新作演じる人も少なく、4本しか手掛けてないと。
入門当時の上方落語界の状況をあれこれ。そこで出てきたのが、昭和42年頃の梅ヶ枝町の電子ビルでされていた“実験寄席”のはなし。そうなんですこの落語会こそが、私が落語が好きになった原点。(七枚目にその時のパンフレット載せときました、物持ちよろしおますな)
新作に話を戻すと、春若さんは新作はネタを繰ることができないので逆に苦手であると・・・。それを受けて文鹿さんは「新作は毎回、改良と言うか改善というか触っているので、なかなかこれがと固まることがない」と。(クラシックでも昔の作曲家の自作自演のピアノ曲もそうだったようです)
新作も作者が亡くなった後でも演じられたときに「古典」になるとすれば、生前にはどれだけ良い噺でも「古典」にはなり得ず、本人はその評価を得ずして亡くなると・・・。
私なりには、何度聞いても面白く、また他の落語家さんが手がけたくなる噺、これこそ「古典」になる要素でどんどん広く語り継がれて、時が経って気がつけば「古典」になっていると・・・。

四、桂春若・・・・「壬生菜に鴨(小佐田定雄)」
そして、数少ない春若さんの新作。小佐田定雄さんの作で。京都のいまも続いている“名づけ親はあなた”の上方落語勉強会での一席。
新選組の初代局長、芹沢鴨の物語。地語りで進められ、講談噺みたいな一席。初演は調べると2004年3月24日に春若さんで初演・・・。300近い噺をつくられている小佐田さん、鴨は壬生菜ではなくやっぱり葱ですな。

五、桂文鹿・・・・「奈良の男と京都の女」
「東男と、京女」ではなく「奈良男と京女」の合コン。いつの間にやら、奈良と京都の良いとこの競い合い、悪いところのけなし合い。
神戸と大阪、大阪と京都。京都と滋賀。大阪と和歌山。大阪と奈良。和歌山と奈良。この六チーム対抗、おのずからAクラスとBクラスに分かれるようで、取り組み次第では面白い試合になりそうですな。

次回の「新新作派」はゲストが桂三象さんで9月13日(水)18:30開演でおます。
 
第二回・新新作派~ゲストに桂春若師を迎えて
2023年4月29日(土・祝)午後1:30
動楽亭
 
一、笑福亭智丸・・・「寿限有」
二、桂春若・・・・・「兵庫船」
三、春若、文鹿、智丸・・「座談・新作を掘り下げる」
仲入り
四、桂春若・・・・「壬生菜に鴨(小佐田定雄)」
五、桂文鹿・・・・「奈良の男と京都の女」

①、動楽亭・小雨が降り出したので早めに開場を。
②、新新作派・智丸さん際立ってきましたな。
③、さわやかおみくじ・超凡とは
④、座談・春若さんにとって新作とは。
⑤、昔の上方落語事情を語る春若師匠。
⑥、聞きたいことは山ほどありながら、遠慮がちの智丸さん
⑦、実験寄席のパンフレット・私の落語の原点(1967年)
⑧、本日の演目

①、動楽亭・小雨が降り出したので早めに開場を。
②、新新作派・智丸さん際立ってきましたな。
③、さわやかおみくじ・超凡とは
④、座談・春若さんにとって新作とは。
⑤、昔の上方落語事情を語る春若師匠。
⑥、聞きたいことは山ほどありながら、遠慮がちの智丸さん
⑦、実験寄席のパンプレット・私の落語の原点(1967年)
⑧、本日の演目
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みらいめがね2・苦手科目は「人生」です~荻上チキ・ヨシタケシンスケ

2023-04-29 09:09:09 | 本の少し

 

☆☆☆☆

みらいめがねの第二弾。副題として、苦手科目は「人生」です、と。
ご本人がうつ病である事を正面から捉え付き合い方を告白。抑うvつ感と不安感の高まり。不眠の悪化とパニック症状の頻発。そこである医者に出会って、その主治医の傾聴態度が自分にとてもマッチしていて救われたと・・・と。
簡素だけど、こちらの「症状」だけではなく「つらさ」に対応しようとし、一緒に困ってみせた上で、改善策を提示してくれる。上から目線でなく、「困りごとの解決同盟」という感じがして、大変に居心地がが良いと・・・。

なぜこんなところが気になると言えば、この頃なぜかイライラしている自分に気付く、妻の何気ない一言についムッとしたりする。「なぜそんなことを言うのか」「幸せを提供できてないことを非難されてるのか」「抗議に感じる」、まだ自覚症状と感じているのは軽症だが・・要注意、この本の中「つらいと言えない人がマインドフルネスとスキーマ療法をやってみた」伊藤絵美さんの本が推薦されているので、一度目を通してみようと・・・。

早速、図書館で探してみよう・・・でおます。

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