新作落語まつりin岸和田~2024.11.16
午後の1時30分~5時10分までの三時間半のたっぷり落語会。昔の東西の新作仲間が一堂に勢揃い。皆さんの同窓会的楽しさがこちら客席までひしひしと伝わってくる。
一、柳家喬太郎・・「同棲したい」
この後東京へ戻って、上野かどこかのトリが待っていると。足が悪いので、この見台と膝隠しがあると良いですねとお気に入り。
噺は熟年夫婦の夫が、一生でやり残したことがあるそれが「離婚」そして「同棲」をしてみたいと・・・。私のやり残したコトは何か考えますな。
二、月亭遊方・・・「戦元・サンダーマン」
肉体派の噺、「サンダーマン」。座布団外しての、所狭しと大暴れ。60歳還暦と言えども若さ溢れるエネルギシュの高座。創作落語は、頭と体をフレシュの為若さを保つにはよいようですな。
三、林家彦いち・・「長島の満月」
彦いちさんの九州での生まれ故郷の島での想い出話。初めて島に信号機が出来た時の騒動であったり。大阪のど真ん中、梅新育ちの私にとっては田舎があるのは羨ましいかぎりです。
四、笑福亭鶴笑・・「スーパー西遊記」
出てきて、お客さんお疲れと、身体をほぐす体操を。そのあと鶴笑さん十八番の「スーパー西遊記」。凄いです。米澤彦八のように未だに大道で落語をされている鶴笑さん。早く米澤彦八を襲名されて、米澤彦八さんの「スーパー西遊記」見てみたいですな。
仲入り
五、桂あやめ・・・「妙齢女子の微妙なところ」
男で古典中心の落語と正反対の女が主役そして現代を舞台にした落語を多く作るあやめさん。まさに等身大のような「妙齢女子の微妙なところ」の噺。会社帰りの女子会のようなお話。肩が凝らなくてよろしおますな。
六、三遊亭白鳥・・「老人前座じじ太郎」
老人が落語家に、楽屋に入ってきて前座仕事を。落語になるのに、実際年齢制限ってあるんでしょうか。それなりの歳で弟子入りすると、縦社会の落語界だけに本人も周りも大変でしょうな。昔柳家におじさんという落語家おられましたな。(今、さん光さん)。歳いって入ったので、「おじさん、お茶入れて」と普通に言っても敬語になるので、上手く考えて権太楼師匠つけたんでしょうな。
七、桂慶枝・・・・「振込め!」
この秋に三風改め慶枝さん襲名したばかり。十八番の「振り込め詐欺」。でも創作落語の困ったことですな、今やSNS詐欺や、警察官、市役所職員、銀行員などの還付金詐欺に架空請求詐欺などどんどん進化して形を変えてます。
昼間家に居てると、「不要なモノはありませんか」の「近くの家で今屋根の修理してまして・・」いろんな電話かかってきますな。
掛かってきた電話は一度切って、身内に相談することですな。
八、春風亭昇太・・「僕への手紙」
これは同級生だった男女が結婚。そして埋めたタイムカプセルが校舎の立て直しで掘り起こされることに・・・そこで、掘り起こされる前に秘かに取り出そうと・・・。
新作落語まつり
2024年11月16日(土)午後1:30開演
南海浪切ホール
一、柳家喬太郎・・「同棲したい」
二、月亭遊方・・・「戦元・サンダーマン」
三、林家彦いち・・「長島の満月」
四、笑福亭鶴笑・・「スーパー西遊記」
仲入り
五、桂あやめ・・・「妙齢女子の微妙なところ」
六、三遊亭白鳥・・「老人前座じじ太郎」
七、桂慶枝・・・・「振込め!」
八、春風亭昇太・・「僕への手紙」