第三回大阪落語祭・ 立春大吉寄席~2023.02.04
一、笑福亭呂翔・・・「米揚げ笊」
可愛いですな、呂翔さん。愛嬌があって、あちらこちらの先輩たちの落語会に引っ張りだこなのもうなずける。落語も途中言い間違いもあったが、それもご愛敬。上方落語会のアイドル、呂翔さん、孵化していく様を見届けるのはたのしみですな。
二、桂壱之輔・・・・「青い瞳をした会長さん」(三枝作)
この春に春之輔襲名を控えている、壱之輔さん。落語は創作、三枝さんの「青い瞳をした会長さん」。襲名後はどんな噺家さんになられるのか、今から楽しみですな。
三、桂春蝶・・・・・「やかん」
この頃、エンジンフル回転の春蝶さん。だいすきな「やかん」。前半の甚兵衛さんとの掛け合いでは、「コンビニへ300円持って行って、170円のホットドッグ買うとお釣りはいくら」とか。それを文科系と理科系の違いに押し込めたり、日頃のおもしろいと思ったことを惜しげもなく散りばめる、そのセンスと意欲、凄いです。また後半の講談で一気に数珠つなぎに語るところも凄い。
一度で二度美味しい。満足度満点の春蝶さんの一席でおました。
今月25日は岸和田の浪切のせんしゅう亭は春蝶さん、いまから楽しみでおます。
四、笑福亭鶴光・・・「試し酒」
師匠松鶴さんの思いでばなしをたっぷり。あれっ、落語は無いの?と少し不安になったところで、「試し酒」に。やはり酒の噺は笑福亭に似合いますな。
五、桂米左・・・・・「ふぐ鍋」
ききっちりと米朝さんの匂いが漂う米左さんの「ふぐ鍋」。
この冬四回目の落語の「ふぐ鍋」ですが、実際のふぐ鍋、一度も口にしてないのは寂しいことでおます。
六、桂雀三郎・・・・「寝床」
まさに、師匠枝雀さんの「寝床」。「おがぁ、おがぁ」だけで進めてしまう。奇天烈で、仕草の派手なところ、師匠の動の部分間違いなく継承されてますな。
今日は、各人の目指しておられる落語がはっきり、くっきり、見えたような素晴らしい落語ぞろい。大阪落語祭は、よろしおますな。
第三回大阪落語祭
立春大吉寄席~上方落語だらけの九日間~
2023年2月4日(土)午前15:00開演
心斎橋PARCO・SPACE14
一、笑福亭呂翔・・・「米揚げ笊」
二、桂壱之輔・・・・「青い瞳をした会長さん」(三枝作)
三、桂春蝶・・・・・「やかん」
四、笑福亭鶴光・・・「試し酒」
仲入り
五、桂米左・・・・・「ふぐ鍋」
六、桂雀三郎・・・・「寝床」
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます