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穂村弘さんつながりで、東直子さんの本。
それも、短歌集ではなく、小説、12の連作短編集。
同棲をはじめた、きいちゃんとゆうちゃん。
色んな人との出会いで、愛が深まり、結婚へと思いきや、
最後には、一通の手紙で、お別れしてしまう。
おじさんには、ちっとも解らぬ・・理由で。
その手紙の最後の箇所をご紹介すると、
「・・・・・・・なにを言いたいかっていうとね。僕たち、このまま一緒に暮らさない方が
いいんじゃないかな、と今は思ってる、ということ。
僕は、きいちゃんのこと大好きだし、きっと、きいちゃんも僕のことを好きで
いてくれてると思うんだけど、これって恋愛っていうのとは、違うような気がしてる。
きいちゃんは、ほんとうは一人でもぜんぜん大丈夫だったんだよ。僕の話なんか
なくても、一人で眠れたんだよ。きいちゃんが僕に甘えてくれることで、実は僕が
きいちゃんに甘えてたんだと思う。きいちゃんは、そこから出たがってたのに、
それがわからなくて、僕はときどき混乱してた。混乱したまま一緒に暮らすのが、
こわいんだ。・・・・・・・・佑亮」
甘え、甘えられるのが恋愛と思っている私には、いっこうに理解できない、別れ話の理由
・・・・本当は愛してなかったんだ、単に一緒に暮らしていただけなんだ、と。
自分自身、言い聞かせなければ、納得できない終末。
人生楽しく活きたい私には、どんな形にせよ、別れ話は苦手ですな。
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