落語大阪弁講座 | |
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平凡社 |
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解っているようで、語源までと言われると解らない言葉も多く。
落語を普段から聴きなれている方には、目から鱗みたいに有難い。
最初の「いっぺん言うてみたいことば」では、言葉のフレーズで
題目を思いだすのに一苦労・・・でもクイズみたいでおもしろい。
そのなかで、私がギブアップした言葉をあげると、
①おことおはん
②ごいっとうさんで
③沈香も焚かず屁もこかず
④なるはいやなり、思うはならず
⑤裸で落とした試はない
⑥八人寄れば坂東腹
⑦ひねはあとからはじける
⑧待たすとも待つ身になるな
⑨夜ざとうおやすみやす
まるっきり、見当のつかないものですが、如何ですか、正解は・・
①は、「掛取り」で、「お事多さん」で新年の準備の用意が多くて・・・」の意。
②は、「始末の極意」、「ごいっとうさんでお分け」と言われてもピンときませんな。
③は、「百年目」、番頭が遊んでいたのを旦那が見つけ、翌日穏やかに語りかける
「世の中には「沈香も焚かず屁もこかず」てな人もあるが・・・・」ええ、とこですな。
④は、「お玉牛」、玉ちゃんが、あばばの茂兵衛にいうセリフ
「そらわたいかて好きな人の一人ぐらいはあるけれど
「なるはいやなり、思うはならず」というて・・・・」の夢の中の噺。
⑤は、「有馬小便」は聴いたことがないので、これは無理。
⑥は、「高津の富」で、十人寄れば気は十色・・を六代目は「八人寄れば坂東腹」と
坂東が八とは、昔関東は八つの国に分かれており、「関八州」と呼んでいたと。
⑦は、「けんげしゃ茶屋」という噺で、「成熟したものはあとから成果をあげる」の意。
⑧は、「あくびの稽古」で、将棋のあくびででてくる台詞。
⑨は、大好きな「口入屋」で、夜丁稚が飛び起きて寝間で、
「どなたも、夜ざとうおやすみやす。物騒な晩でっせ」と皆に声をかける。
さて、このなかで、いくつ題目が解りましたか、三つ以上解ると
なかなかの上方落語通でおますな。
小佐田定雄さんが書いた落語にでてくる大阪らしい言葉の集大成。
三年前にでた「上方落語かるた」の原本みたいな本。
落語検定でも受けているつもりで、目次だけを見て、
題目当ては、結構楽しめまっせ。
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