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「死とはなにか?」を突き詰めると「生きるとはどういうことか?」にたどり着いた作者。写真家、幡野広志さんのエッセイと軽い気持ちで読みだした本。中身は「死」。多発性骨髄腫の診断を受け余命三年と宣告された「死」について考える。
「死」を考えることの先にあったのは、「生」を考えることだった。
たとえば安楽死という選択について「死を選ぶこと」だと考えている人は多いと思う。でも、これは「生き方を選ぶこと」なのだ。自分がどのように生きたか、どのような気持ちでどのように最後を迎えたか、そういう「生き方」の問題と。
何の答えも出してはおられないが、この「死」と「生」を考える問題提議は十分、答えとすれば、すべて自分で選ぶ、自分で決めるということだけですか。
まだまだ動けるこの時に、このような本に出会えるとは、なんと幸せなことでしょう・・・。
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