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せきしろさんは、センテンスが短いほど鋭さがます。
「落ちている軍手を数えて歩く」とか「道には絶望も落ちている」「悲しい「PASMO」が落ちている」、町を歩いていて見つけた落とし物、そこから「想像」「妄想」「勝手な物語」が始まる、しかし読めば読むほど、最初のお題のインパクトが薄れていってしまう・・残念。
この本で読んで、「私ならこんなことを考える」を想像して欲しいとあるので思いつくところ、
・「箸袋に入ったきれいなお箸」「箸袋に入っているが使った後の割りばし」「アスファルトの割れ目に光る結婚指輪」「期限の過ぎた定期券」「電車が見えるフェンスのそばに落ちていたコンドーム」「小さな花束」「一口だけ飲んだようなペットボトル」「60点の答案用紙」・・・考えると色々出てきますが、ひとつ言えるのは「落とし物」か「捨てた物」かそこにあるのは、持ち主の意思が有るか無しかですな。
「落とし物は何かの鍵である」
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