☆☆☆
朝日新聞の紙面に連載されてる人生相談の回答者、車谷長吉が相談者の悩み寄り添うこともなく一刀両断切り捨てていく。例えば、教え子に恋をしていまった高校教師に、人の生は誕生した時に始まったんではなく、生が破綻した時に,はじめて人生が始まると。破綻して、職業も名誉も家庭も失った時、はじめて人間とは何かが見えてくる。好きになった女生徒と出来てしまえば、それで良いのです。せっかく人間に生まれてきながら、人間とは何かということを知らずに、生が終わってしまうのは実に味気ないことです、と。この常識にとらわれないこの回答、真逆の答えに後ろから押された形の相談者の高校教師さん、じっくりと考える機会ができたのでは・・・。
一見破天荒な言動の車谷さんですが、基本的には、仏教的精神が心の底にあって、人生は四苦八苦に貫かれています、しかし健康であればそれ以上のことは望まない。余裕があれば自分より身体的・経済的に困っている人たちを助ける、自分を犠牲にすることから愛が生まれる。人生にはさまざまのことがありますが、自分が阿呆になることが難しいのですがこれが一番大切と。
人と比べることなく自分に向き合って生きる、こんなコロナ禍の時代こそ、真実が見えるような気がします。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます